Web集客公式ブログ治療院専門情報公開更新

整骨院・整体院で初回荒らしが止まらない原因|安さ以外で選ばれるための集客設計の方法

松澤 大輔執筆者松澤 大輔株式会社ネイク 代表取締役
セール中の服に値札が付いている様子

初回の割引を目当てに来て、2回目には二度と来ない。整骨院・整体院の院長の間で「初回荒らし」と呼ばれる人たちに、悩まされていませんか。

結論から言えば、初回荒らしが起きる原因は、安さで人を集めているからです。安さだけを目的に来た人は、2回目から安さがなくなると分かった時点で、来なくなります。とても単純な理屈です。

初回荒らしをなくす方法は、安さ以外の理由で来てもらうマーケティングの設計に変えることです。この記事では、初回荒らしが起きる理由と、安さ以外の理由で選ばれる院になるための設計をお伝えします。

それでは、見ていきましょう。

整骨院・整体院の初回荒らしとは

まずは、初回荒らしとは何か、なぜ院の経営に響くのかを確認します。

初回の割引やクーポンだけが目当ての人

初回荒らしとは、初回の割引やクーポンを目当てに来院し、2回目以降は来ない人のことです。中には、地域の院の初回割引を順番に使って回る人もいます。

初回荒らしの動き方。初回980円のA院、初回半額のB院、初回無料のC院を、クーポンを持って順番に回る。初回の割引だけを使って、次の院へ。どの院にも、2回目は来ない
初回の割引だけを使って、院を渡り歩く

初回荒らしが経営に響く理由

初回荒らしの損失は、割り引いた金額だけではありません。その1人を集めるためにかけた広告費と、施術にかけた院長の時間も、すべて回収できなくなります。例として、1人あたりの損失を計算してみます。

初回荒らし1人あたりの損失。割り引いた金額4,020円(通常5,000円の施術を、初回980円で提供)、新しい患者さん1人を集める広告費5,000円(ポータルサイトやSNS広告の費用)、院長の60分5,000円(その枠で、通常の患者さんを施術できた分)。1人あたり約1万4,000円、月10人なら約14万円、1年で約168万円。金額は説明のための例
1人あたり約1万4,000円、1年で約168万円の損失
損失の中身 金額の例 考え方
割り引いた金額 4,020円 通常5,000円の施術を、初回980円で提供した差額
広告費 5,000円 ポータルサイトやSNS広告で、新しい患者さん1人を集める費用
院長の時間 5,000円 その60分で、通常の料金の患者さんを施術できた分
合計 約1万4,000円 2回目に来なければ、すべて回収できない

初回荒らしが月に10人いれば、損失は月に約14万円、1年で約168万円になります。新規の数は増えているのに売上が伸びないと感じるなら、この損失が積み上がっているのかもしれません。さらに、初回荒らしの施術で予約枠が埋まれば、本当に悩んでいる患者さんを受け入れる余裕もなくなります。

初回荒らしが起きる理由

初回荒らしは、偶然集まるわけではありません。院の集め方そのものに理由があります。

安さで集めれば、安さが目的の人が集まる

「初回980円」「初回半額」と安さを前面に出せば、安さを理由に院を選ぶ人が集まります。当然のことですが、ここが初回荒らしの根本です。

安さで集めると、2回目に来ない。安さで集める(初回980円、初回半額などを前面に出す)、安さが目的の人が集まる(悩みの解決より、安く受けられることが来院の理由)、2回目から通常の料金(来院の理由だった安さがなくなる)、2回目に来ない(初回荒らしになる)
来院の理由が安さなら、安さがなくなれば来なくなる

安さが来院の理由だった人にとって、2回目から通常の料金になれば、来院の理由そのものがなくなります。2回目に来ないのは、その人の性格の問題ではなく、院がそういう人を集める設計になっているからです。

受け身の人を集める集客の経路

安さに加えて、集め方も、来る人を決めます。ポータルサイトをなんとなく眺めていて目に入った、SNSを見ていたら広告が流れてきた。こうした受け身の経路で来る人は、「安い」「近い」「今空いている」といった、悩みの解決以外の理由で院を選びがちです。

集め方で、来る人が変わる。受け身の人(ポータルサイトやSNS広告で、なんとなく目にした)は、安い、近い、空いているで選び、2回目に来にくい。自分で調べる人(悩みの言葉で検索し、院の考え方を読んだ)は、悩みを解決できるかで選び、通い続けやすい
本気で悩んでいる人は、自分で調べて院にたどり着く

一方、本気で悩んでいる人は、自分で悩みの言葉を検索し、院の考え方や施術の中身を読んだうえで来院します。この人たちは、悩みを解決できるかどうかで院を選んでいるので、通い続けることにも前向きです。

初回の料金を下げても解決しない理由

初回荒らしに悩む院が、さらに初回の料金を下げたり、割引の条件を工夫したりしても、根本的な解決にはなりません。安さで集めている限り、集まるのは安さが目的の人だからです。

初回の料金を下げるほど、悪くなる。初回を安くする、安さが目的の人が集まる、2回目に来ない、もっと安くする、の繰り返しから抜け出せない
料金を下げるほど、安さが目的の人が増え、抜け出せなくなる

2回目に来ない人が増えると、焦って初回をさらに安くする。すると、さらに安さが目的の人が集まり、2回目に来ない人が増える。料金で解決しようとするほど、この悪循環から抜け出せなくなります。

病院が「初回の診察が安い」ことを売りにしないのは、患者さんが安さではなく、悩みを解決してくれるかどうかで選んでいるからです。整骨院・整体院も同じです。そもそも、初回の安さを売りにする必要はありません。

安さ以外の理由で選ばれるマーケティングの設計

初回荒らしをなくすには、安さ以外の理由で来てもらうように、集め方を設計し直しましょう。具体的には、次の5つです。

1 誰の、どんな悩みを解決する院なのかの決定

マーケティングとは、「誰の、どんな悩みを、どう解決するのか」を決めることです。ところが、多くの整骨院・整体院は、ここを決めないまま集客を始めています。

「インスタとチラシ、どちらがいいですか」「どのポータルサイトに載せればいいですか」。集客の相談で多いのは、こうした媒体や手法の質問です。しかし、媒体は戦術にすぎません。誰に向けて、何を伝えるのかという戦略が決まっていなければ、どの媒体を使っても、伝える中身は「近い」「安い」「丁寧」といった、どの院でも言えることになります。違いが伝わらなければ、患者さんは料金で院を比べます。これが、安さで集めるしかなくなる本当の理由です。

マーケティングの戦略設計。誰の(どんな人の悩みに向き合う院か)、何を(どの悩みを、どう解決するのか)、なぜこの院か(ほかの院にはない理由)が戦略で、どこで(ホームページ、Googleマップ、SNS、チラシ)が戦術。媒体を選ぶ前に、戦略を決める
媒体を選ぶ前に、「誰の、何を、なぜこの院か」を決める

戦略は、次の3つを順に決めましょう。

  • 誰の:どんな人の悩みに向き合う院なのか。たとえば「部活でけがをした中高生」「デスクワークで腰を痛めた40代」
  • 何を:その人のどの悩みを、どう解決するのか。たとえば「競技に早く戻れるよう、けがの状態と復帰までの道のりを示す」
  • なぜこの院か:ほかの院にはない、選ばれる理由は何か。院長の経歴、得意な施術、これまでの経験

この3つが決まれば、ホームページに何を書くか、どの媒体を使うかは、自然と決まります。

差別化の軸の決め方は、整骨院・整体院の差別化戦略で、手順を追って解説しています。

2 悩みを持つ人が、自分で調べてたどり着く入口

本気で悩んでいる人に来てもらうには、その人が自分で調べたときに見つかる入口が必要です。具体的には、次の3つです。

悩みを持つ人が、自分でたどり着く入口。SEO(「地域名+悩み」の検索)、MEO(Googleマップでの検索)、AI検索(ChatGPTやGoogleのAIへの質問)から、院のホームページへ。院の考え方と施術の中身を読んで、予約する。広告で押し出すのではなく、自分で探してもらう
3つの入口から、院のホームページにたどり着く
入口 どんな人が来るか
SEO 「地域名+悩み」で検索し、院のホームページを見つけた人
MEO Googleマップで近くの院を探し、口コミと院の情報を比べた人
AI検索 ChatGPTやGoogleのAIに「〇〇に強い院は?」と聞き、すすめられた人

どの入口から来た人も、最後は院のホームページで、院の考え方と施術の中身を読んでから予約します。つまり、ホームページは3つの入口すべての受け皿です。AI検索への対策は、LLMO対策やAIO対策とも呼ばれます。

広告で押し出す施策ばかりでは、この入口は作れません。ポータルサイトやSNS広告は、出している間しか人を集めず、集まるのも受け身の人が中心です。自分で調べる人の入口は、悩みごとのページと、選ぶ理由が伝わるホームページを積み上げて、はじめてできあがります。

悩みごとのページで新規予約を増やした事例は、整骨院・整体院の集客成功事例で紹介しています。

3 料金ではなく、院の考え方と施術の中身で伝えるページ

入口から来た人に選ばれるかどうかは、ページの中身で決まります。料金の安さを書いたページは安さが目的の人を集め、院の考え方と施術の中身を書いたページは、それに共感する人を集めます。

ページには、次のような、その院でしか書けない中身を書きましょう。

  • その悩みについて、院がどう考え、どう体を見ていくのか
  • 初回に何をするのか。検査、説明、施術の流れと時間
  • 院長がこれまでに向き合ってきた患者さんや、自分自身の経験
  • 通う回数と期間の目安、通常の料金

料金は隠さず、通常の料金をはっきり書きましょう。安さを売りにしないことと、料金を隠すことは違います。なお、実際よりお得に見せる表示は景品表示法で禁止されているので、料金の表示は実際と食い違いがないようにしてください。

4 初回の説明と、納得したうえでの通院計画

初回は、施術をするだけの場ではなく、患者さんと通院の計画を共有する場です。悩みを解決したくて来た人でも、初回に何も説明がなければ、2回目に来る理由が分かりません。

大切なのは、売り込むことではなく、伝えるべきことを伝えることです。次の流れで、患者さんが理解し、納得したうえで、次の予約を決めてもらいましょう。

  • 今の体の状態を説明する:検査の結果と、痛みの原因として考えられることを、分かる言葉で伝える
  • 通院の計画を示す:どのくらいの間隔で、何回くらい通うと、どんな状態を目指せるのかを示す
  • 費用の目安を伝える:計画どおりに通った場合の費用を、総額で伝える
  • 患者さんの考えを聞く:仕事や生活の都合を聞き、無理のない計画に調整する
  • 次の予約をその場で決める:納得してもらえたら、次の来院日をその場で決める

回数券をすすめる場合は、無理な販売にならないよう注意してください。回数券の考え方は整骨院・整体院の回数券で解説しています。

5 忘れられる前の、初回のあとの連絡

人は、思っている以上に早く忘れます。心理学者エビングハウスの実験では、覚えたことの多くが、1日たつまでに急速に忘れられていくことが示されています。初回の説明も、帰宅して日常に戻れば、少しずつ忘れられていきます。

一方で、人は、接する回数が多い相手ほど親しみを感じます。心理学で「単純接触効果」と呼ばれる現象です。院から連絡が届くたびに、患者さんは院のことを思い出し、親しみを深めていきます。

忘れられる前に、院から連絡を入れましょう。

  • 初回の翌日か2日後に、体の調子をたずねる連絡を入れる
  • 次の来院日の前日に、予約の確認を送る
  • LINEの公式アカウントで、自宅でできるケアや、通院のタイミングを案内する

連絡は、売り込みではなく、体を気づかう内容にしましょう。「その後、痛みはいかがですか」という一言が、2回目の来院につながります。

整骨院・整体院の初回荒らしについてよくいただく質問

最後に、よくいただく質問に答えます。

初回の割引は、やめたほうがいいですか?

初回の安さを、集客の売りにするのはやめましょう。

安さを前面に出す限り、安さが目的の人が集まり続けます。初回の料金は、通常の料金との違いを大きく見せるのではなく、初回に何をするのかを伝えることに力を入れてください。

割引なしで、新規の患者さんは来ますか?

来ます。本気で悩んでいる人は、料金だけで院を選んでいません。

悩みの言葉で検索し、院の考え方や施術の中身を読んで来院する人は、割引がなくても予約します。

ポータルサイトはやめたほうがいいですか?

すぐにやめる必要はありませんが、ポータルサイトだけに頼る集客からは抜け出しましょう。

自院のホームページで、悩みを持つ人に見つけてもらえるようになってから、ポータルサイトへの依存を減らしていくのが安全です。

初回荒らしの人は、断ってもいいですか?

来院した人を、初回荒らしかどうかで見分けるのは難しく、すすめません。

断るより、安さで集めない設計に変えることに力を入れましょう。集め方が変われば、来る人も変わります。

整骨院・整体院の集客なら、株式会社ネイクにお任せください

会社紹介

初回荒らしではなく、通い続けてくれる患者さんを増やしたいなら、ぜひ一度ご相談ください。

安さ以外の理由で選ばれるマーケティングの設計

悩みごとのページと、院の考え方が伝わるホームページで、安さではなく院の価値で選ばれる仕組みを作ります。

1位推薦率77.1%、新規予約は約2.6倍

07_AI順位別の推薦率

予約数_7月と8月

支援した東京都足立区の接骨院は、AIに症状ごとに院を探す質問をした188件のうち145件で1番目に推薦され、ホームページ経由の新規予約が、作り直す前の月25件から月64件へと約2.6倍に増えました。

ご相談から最後まで、担当は代表1人

セミナー

約10年、93社の集客を支援してきた代表の松澤が、最初のご相談から支援の最後まで直接担当します。ご相談は無料です。

→ 整骨院・整体院のリピート率の目安と上げ方|リピートにつながらない5つの理由と6つのステップ

→ 整骨院・整体院のLINE公式アカウント活用法|予約と再来院につながる7つのステップ

→ 整骨院・整体院のイベント・セミナー集客|地域で信頼される院になる7つのステップ

→ 整骨院・整体院のホットペッパー集客|ポータルサイトで集客できる院とできない院の違い

→ 整骨院・整体院のチラシ集客

→ 整骨院・整体院の価格設定の方法

→ 整骨院・整体院の単価アップの方法

→ 整骨院・整体院を繁盛させる方程式

→ 整骨院・接骨院専門の集客コンサルティング

マーケティングの成果を倍増させたいとお考えではありませんか?

マーケティングの成果を倍増させたいとお考えではありませんか?

マーケティングの成果を倍増させるためには、マーケティングの設計からスタートしなければいけません。あなたの情熱や強みを言語化し、需要と結びつけ、戦略を設計し、施策と連動させる一連のプロセスが必要です。

そして、その中心にあるのが「コンテンツ」です。ユーザーにとって本当に価値のある『良質なコンテンツ』の存在が、ビジネスの成果を中長期的に飛躍させてくれるからです。

ご状況をお聞かせいただければ、私たちがこれまで培ってきた支援実績や経験、ノウハウに基づいて、今のあなたにとって最適な提案をさせて頂きます。以下のボタンよりお気軽にご連絡ください。