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整骨院・整体院の高齢者の集客|ご本人とご家族に選ばれる6つのステップ

松澤 大輔執筆者松澤 大輔株式会社ネイク 代表取締役
高齢の方がスマートフォンを手に持つ手元

近所に高齢の方が多いのに、院に来てくれるのは若い世代ばかり。高齢の方はインターネットを使わないだろうと考えて、ホームページやGoogleマップの手入れを後回しにしている。整骨院・整体院の院長から、よくいただく相談です。

最初にお伝えしたいのは、高齢の方も、いまはインターネットで院を調べるのが当たり前になっていて、インターネットを通じた高齢者の集客には、まだ大きく伸ばせる余地があるということです。70代のインターネット利用率は、この7年で約5割から約7割に増えました。私が支援している院でも、70代、80代の方がインターネットで検索して来院されることがあります。

私は、マーケティング支援会社のコンサルタントとして9年間、93社の集客を支援してきました。インターネットでの集客と、チラシやDMのような紙の媒体の両方で反響を出してきた経験から言えるのは、高齢者の集客ではどちらか一方に決めつけず、ご本人とご家族の両方に、インターネットと地域の両方から院を届けることが大切だということです。この記事では、高齢者というセグメントのデータを確認したうえで、高齢の方とそのご家族に選ばれる院になるための6つのステップを、数字の目安とあわせてお伝えします。

それでは、見ていきましょう。

データで見る高齢者という患者層

まずは、高齢者がどれだけいて、どれだけ体の不調を抱えているのかを、国の統計で確認しましょう。

1. 65歳以上は総人口の29.6%

総務省統計局の人口推計では、2026年9月15日現在、65歳以上の人口は3,624万人で、総人口の29.6%と過去最高です。75歳以上は2,168万人で総人口の17.7%、80歳以上は1,288万人で10.5%にあたります。日本に住む人の約3人に1人が、65歳以上ということです。

2. 65歳以上の約4割が体の不調を感じている

厚生労働省の2025年国民生活基礎調査では、病気やけがなどで自覚症状のある人の割合(有訴者率)は、65歳以上で人口1,000人あたり392.6人、80歳以上で465.5人です。全年齢の255.7人と比べると、高齢になるほど体の不調を感じる人が増えることが分かります。男女ともに、自覚症状でいちばん多いのは腰痛です。

3. 65歳以上の4人に1人が働いている

同じ総務省統計局の資料では、2025年の65歳以上の就業者は943万人で過去最多、65歳以上の就業率は26.0%です。65歳から69歳では54.5%、70歳から74歳でも36.2%が働いています。仕事や趣味を続けるために、体の調子を整えたいと考える高齢の方は多くいます。

体の不調を抱える高齢の方は、どの地域にもたくさんいます。高齢の方に選ばれる院になることは、院の経営を安定させるうえで大きな意味を持ちます。

高齢の方もインターネットで院を探している

高齢の方のインターネット利用は、年々増えています。「高齢の方はインターネットを使わない」という思い込みで、インターネットでの集客をあきらめるのは、もったいないことです。

高齢者のインターネット利用率の推移のグラフ。70歳から79歳は2017年の46.7%から2024年の69.8%へ、80歳以上は20.1%から33.1%へ増えている(総務省 通信利用動向調査)
高齢者のインターネット利用率の推移(総務省「通信利用動向調査」)

総務省の通信利用動向調査では、2017年のインターネット利用率は、70歳から79歳で46.7%、80歳以上で20.1%でした。令和7年版情報通信白書では、2024年に70歳から79歳で69.8%、80歳以上で33.1%まで増えています。60歳から69歳では90.4%で、若い世代とほとんど変わりません。70代の約7割が、すでにインターネットを使っています。

膝や腰が痛くなったとき、スマホで「近くの整骨院」を調べ、Googleマップで場所と口コミを見てから電話をかける。高齢の方にとっても、これはもう普通のことです。いまの60代が70代、80代になるにつれて、インターネットで院を探す高齢の方はさらに増えていきます。高齢者のインターネット集客は、これから伸ばせる余地が大きい分野です。

高齢者の集客で届ける2つの相手

高齢者の集客では、高齢のご本人とご家族の両方に院を届けましょう。ご本人が自分で院を探すこともあれば、ご家族が親のために院を探すこともあるからです。

高齢者の集客で届ける2つの相手の図。高齢のご本人にはホームページ、Googleマップ、紹介、チラシと看板で届け、ご家族にはホームページとGoogleマップで届ける
ホームページとGoogleマップは、ご本人にもご家族にも届く

ご本人には、ホームページとGoogleマップに加えて、知り合いからの紹介、郵便受けに入ったチラシ、毎日の道で目にする看板でも院が届きます。ご家族には、ホームページとGoogleマップで届きます。親の体を心配した子どもの世代が、スマホで近くの院を調べ、「ここなら通いやすそう」と親にすすめることもよくあります。

ホームページとGoogleマップは、ご本人とご家族の両方に届く、いちばん大切な入口です。そのうえで、インターネットを使わない方にも届くよう、紹介とチラシ・看板を組み合わせましょう。

高齢の患者さんが院を選ぶときに見ている4つのこと

高齢の患者さんとご家族が院を選ぶときには、次の4つを見ています。

1. 通いやすさ

家から近いか、駐車場があるか、入口に段差がないかが、通う院を決める大きな理由になります。痛みのある体で通うので、移動の負担が少ないことが何より大切だからです。

2. 院長への安心感

院長がどんな人で、話をきちんと聞いてくれるかを、ご本人もご家族も気にしています。体を任せる相手だからこそ、人柄が分かる院が選ばれます。

3. 費用の分かりやすさ

保険が使えるのか、自費ならいくらかかるのかが、来院の前に分かることが大切です。年金で暮らす人にとって、施術のあとに思っていなかった料金を求められることは、大きな不安になるからです。

4. 知り合いの評判

「友達が通っていて良いと言っていた」という評判は、高齢の方が院を選ぶときに強く働きます。地域のつながりの中で暮らしている人が多く、身近な人の体験をいちばん信頼するからです。

高齢者を集客する6つのステップ

ここからは、高齢の方とご家族に選ばれる院になるための6つのステップをお伝えします。上の4つのことに、ひとつずつ応えていく順番です。

1. 院の通いやすさを整える

最初に、高齢の方の目線で、院の入口から施術ベッドまでを歩いて確認しましょう。集客に力を入れても、院が通いにくければ、1回きりで終わってしまうからです。

  • 入口の段差:段差がある場合は、スロープや手すりを付ける
  • 待合の椅子:ひじ掛けがあり、立ち上がりやすい高さの椅子を置く
  • 施術ベッド:乗り降りの高さを調整できるものか、踏み台を用意する
  • トイレ:手すりを付け、待合から近い場所にあるかを確認する
  • 駐車場:院の前か近くに確保し、場所を案内できるようにする

すぐに工事ができない場合でも、「段差がありますので、お手伝いします」と声をかけるだけで、ご本人とご家族の安心感は大きく変わります。

2. 保険の範囲と自費の料金を説明できるようにする

健康保険が使える範囲と、自費の施術の内容と料金を、高齢の方にも分かる言葉で説明できるように準備しましょう。説明があいまいなまま施術すると、あとで料金をめぐる不信感につながるからです。

整骨院で健康保険が使えるのは、骨折、脱臼、打撲、捻挫、挫傷といった、けがに対する施術です。長く続く肩こりや腰の痛みのように、けがにあたらない症状は保険の対象外になり、自費の施術になります。この違いを、初めて来院したときに紙を使って説明し、自費の施術を受けるかどうかは、料金を伝えたうえでご本人に決めてもらいましょう。料金表の作り方は、整骨院・整体院のメニュー表・料金表の作り方でお伝えしています。

3. 高齢の方とご家族が見つけやすいホームページとGoogleマップを整える

高齢のご本人やご家族が院を調べたときに、「ここなら通える」「親を通わせても大丈夫」と思える情報を、ホームページとGoogleマップに載せましょう。インターネットで院を探す高齢の方とご家族は、院の様子を確認してから電話をかけるかどうかを決めるからです。

ホームページとGoogleマップには、次の情報を載せます。

  • 院長の顔写真と、話を聞く姿勢が伝わる言葉
  • 入口、待合、施術室の写真(段差の有無が分かるもの)
  • 駐車場の場所と台数
  • ご家族の付き添いができること
  • 保険の範囲と、自費の施術の内容と料金

高齢の方が読みやすいように、ホームページの本文の文字はスマホで16px以上を目安にし、電話番号はタップするだけで電話がかかるようにしておきましょう。予約の入口は、予約ページだけにせず電話番号を目立つ場所に置きます。Googleビジネスプロフィールには、車いすで入れる入口や駐車場があるかを登録できる項目があるので、当てはまるものは登録しておきます。

Googleマップの口コミも、高齢の方とご家族が院を選ぶ大きな手がかりです。来院した高齢の患者さんやご家族にも、感想を書いてもらえるようお願いしましょう。口コミの集め方は、整骨院・整体院の口コミの記事でお伝えしています。

4. 紙と地域でインターネットを使わない方にも届ける

インターネットを使わない高齢の方には、チラシ、看板、地域の集まりで院を届けましょう。80歳以上の約7割はインターネットを使っていないので、紙と地域の接点も組み合わせることで、届く人の幅が広がるからです。

  • チラシ:本文の文字は12ポイント以上を目安に、大きく読みやすくする。ホームページのQRコードも載せる
  • 看板:歩く速さでも読める大きさで、院の名前と電話番号をはっきり見せる
  • 地域の集まり:自治会や地域の体操教室で、体の使い方を話す場をもらう

整骨院のチラシや看板に書ける内容は、法律で決められています。駐車場があること、予約ができること、出張による施術を行っていることは、整骨院の広告にも書ける内容です。高齢の方が知りたい情報なので、はっきり載せましょう。チラシと看板の作り方は、整骨院・整体院のチラシ集客と整骨院・整体院の看板で集客する方法でお伝えしています。地域の集まりで話す場のつくり方は、整骨院・整体院のイベント・セミナー集客が参考になります。

5. 紹介が生まれる関係をつくる

高齢の患者さんの集客でいちばん強いのは、通っている患者さんからの紹介です。同じ地域で暮らす友人やご近所に、身近な人の体験として院が伝わるからです。

紹介は、院がお願いするより、患者さんが自然に話したくなる院であることから生まれます。施術のたびに体の変化を一緒に確認し、家でできる体操を紙に書いて渡しましょう。患者さんが家族や友人に院のことを話すきっかけになります。

地域包括支援センターやケアマネジャーとの関係も、高齢の方とのつながりになります。院長が地域の介護予防の集まりに協力するなど、地域の一員として顔を知ってもらうことから始めましょう。

6. 通い続けられる予約の仕組みをつくる

高齢の患者さんには、電話での予約と、紙で渡す次回の予約の控えを、必ず用意しておきましょう。予約の方法がスマホだけだと、高齢の方は通い続けにくくなるからです。

会計のときに次回の予約を一緒に決め、日時を書いた紙を渡します。ご家族がLINEや予約ページで予約を手伝う場合もあるので、電話、予約ページ、LINEのどの入口も残しておきましょう。LINEの使い方は、整骨院・整体院のLINE公式アカウント活用法でお伝えしています。

高齢者を集客するときに守る決まり

1. 不安をあおる広告の禁止

「このままだと歩けなくなります」のように、高齢の方の不安をあおって来院をすすめる書き方はやめましょう。厚生労働省のあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師等の広告に関するガイドラインでは、利用者の不安を過度にあおって受療を不当に誘導する表現は、掲載すべきでないとされています。整骨院の広告には、症状の名前や施術の効果も書けません。

2. 出張の施術で保険を使える条件

整骨院が患者さんの家に出向いて施術したときに、健康保険の往療料を算定できるのは、歩くことが難しく、真に安静が必要な場合に限られます。厚生労働省の柔道整復師の施術に係る算定基準の実施上の留意事項では、下肢の骨折や股関節の脱臼、腰部の捻挫などで歩行が困難な場合に、患者さんの求めに応じて出向いたときに算定できるとされています。ご本人の希望だけによる往療や、定期的に計画して出向く往療は算定できません。

3. 紹介料の支払いの禁止

高齢者向けの住宅や施設の事業者に、患者さんを紹介してもらう見返りとしてお金や品物を渡すことは、やめましょう。受領委任の取扱規程では、こうした紹介料を支払って紹介を受けた施術は、療養費の支給の対象外とされています。

整骨院・整体院の院長から高齢者の集客についてよくいただく質問

高齢の方向けにホームページは必要ですか?

必要です。70代の約7割がインターネットを使っていて、ご本人が院を調べることも、ご家族が親のために院を調べることもあるからです。ご本人とご家族が「ここなら安心」と思える情報が載っていれば、電話や来院につながります。

チラシはどのくらいの範囲に配ればいいですか?

まずは、院まで歩いて10分ほどの範囲から始めましょう。高齢の方は、家から近いことを重視して通う院を選ぶからです。反響があった地域を記録し、次に配る範囲を広げるかどうかを決めていきます。

高齢の方に回数券をすすめてもいいですか?

すすめる前に、その方にとって本当に必要かを考えましょう。回数券を売るかどうかは、患者さんにとって必要かどうかで決めるものです。購入をすすめる場合は、内容、有効期限、使わなかった分の扱いを紙で渡し、ご家族にも分かるように説明しましょう。

高齢の患者さんの割合を増やすと、若い患者さんが来なくなりませんか?

院の考え方と通いやすさがはっきりしていれば、年齢にかかわらず患者さんは来てくれます。大切なのは、どの年齢の患者さんにも、院長が話をきちんと聞き、体のことを分かりやすく説明することです。そのうえで、高齢の方が多い地域なら、高齢の方とご家族に向けた情報を手厚くしていきましょう。

整骨院・整体院の集客なら、株式会社ネイクにお任せください

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柔道整復師歴3年、コンサルタント歴9年、93社を支援した代表が全案件を担当

柔道整復師免許
平成24年4月3日に柔道整復師免許を取得

クライアント事例|東京都足立区アスリートゴリラ鍼灸接骨院

クライアント事例|岩手県矢巾町がじゅまる整体院

代表の松澤は、柔道整復師(平成24年取得)として接骨院で3年間、施術の現場に立ちました。その後、マーケティング支援会社のコンサルタントとして9年間、93社の集客を支援し、年間延べ4,000件のコンテンツ制作を支援してきました。セミナーの登壇は30回以上です。施術の現場とマーケティングの両方を知る代表が、最初のご相談から支援の最後まで、直接担当します。

AI検索における1位推薦率77.1%、新規予約は約2.6倍

07_AI順位別の推薦率

予約数_7月と8月

支援した東京都足立区の接骨院は、AIに症状ごとに院を探す質問をした188件のうち145件で1番目に推薦され、ホームページ経由の新規予約が、作り直す前の月25件から月64件へと約2.6倍に増えました。狙った98のキーワードのうち、1位は0件から21件に、10位以内は13件から65件に増えています。

口コミ37件でGoogleマップ1位、広告費0円で新規集客は月30件以上

Googleマップで「矢巾 整体院」と検索した画面。がじゅまる整体院が★4.6・口コミ37件で一覧の1番目に表示され、★4.9・口コミ177件の院より上にある

岩手県矢巾町の整体院は、口コミ37件で、口コミが177件の院を抑えて「矢巾 整体院」のGoogleマップで1番目に表示されています。近隣7エリアで上位に表示され、広告費0円で、新規集客は月30件以上です。

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