Instagramは、今、地域の院が新しい患者さんと出会える、最も勢いのある場所の一つです。日本の利用者はこの数年で大きく増え、企業がSNSにかける広告費も、毎年過去最高を更新しています。患者さんがスマートフォンを開くたびに目にする場所に、院の魅力を届けられる。整骨院・整体院にとって、これほど大きなチャンスはありません。
一方で、「毎日投稿しているのに、予約が増えない」という院長の声も、数多く耳にします。同じInstagramを使っていても、成果が出る院と出ない院がはっきり分かれるのは、Instagramを始める前の戦略に違いがあるからです。
この記事では、Instagramという媒体の勢いをデータで確認したうえで、成果を出すために欠かせない戦略の立て方と、プロフィール、投稿、リール、ストーリーズ、予約の導線まで、整骨院・整体院のInstagram集客の7つのステップを、具体的にお伝えします。
それでは、見ていきましょう。
Instagramは今も伸び続けている集客媒体
Instagramは、利用者の数でも、広告の市場の大きさでも、伸び続けています。
日本の利用者は6年で3倍以上に

| 時期 | 日本の月間アクティブアカウント数 |
|---|---|
| 2017年10月 | 2,000万 |
| 2019年3月 | 3,300万 |
| 2023年 | 6,600万以上(2019年から4年で倍以上とMetaが説明) |
出典:ferret(2017年)、Meta「Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破」(2019年)、コムニコ(Meta Marketing Summit Japan 2023での発表をもとにした推計)
日本の利用者がハッシュタグで検索する回数は、世界の平均の3倍とされています(Meta、2018年)。日本では、Instagramが「見る」だけでなく、「探す」場所としても使われているということです。
SNSの広告費は2年で約1.3倍に

| 年 | 日本のソーシャル広告費 | 前年比 |
|---|---|---|
| 2023年 | 約9,733億円 | ― |
| 2024年 | 1兆1,008億円 | 113.1% |
| 2025年 | 1兆3,067億円 | 118.7% |
出典:電通デジタルほか「2024年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」、電通ほか「2025年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」。2023年は2024年の金額と前年比から弊社で算出
InstagramとFacebookを運営するMetaの広告収入も過去最高
| 年 | Metaの広告収入(全世界) |
|---|---|
| 2023年 | 1,319億ドル |
| 2024年 | 1,606億ドル |
| 2025年 | 1,962億ドル |
出典:Meta「Fourth Quarter and Full Year 2024 Results」、Meta「Fourth Quarter and Full Year 2025 Results」
利用者が増え、企業が広告費を振り向け、広告の仕組みも進化し続けている。Instagramは、これからも集客の媒体として力を増していくと考えられます。
成果を決めるのはInstagram集客の前に立てる戦略
ただし、Instagramがどれだけ伸びていても、それだけで院の予約が増えるわけではありません。Instagramは、マーケティングの手段の一つ、患者さんに届けるチャネルの一つにすぎないからです。

マーケティングの世界で広く使われている考え方に、フィリップ・コトラー氏が示した「市場を分けて(セグメンテーション)、狙う相手を決め(ターゲティング)、自分の立ち位置を決める(ポジショニング)」という順番があります。どの手段を使うかを決めるのは、この3つを決めたあとです。誰に向けて、何を強みとして届けるのかが決まっていなければ、どんな手段を選んでも、伝える中身が定まらないからです。
ところが、多くの院は、一番下の「施策」から始めてしまいます。プロフィールを整え、投稿を続け、リールを作る。どれも大切な作業ですが、その上にある戦略が決まっていなければ、どれだけ投稿を重ねても、予約にはつながりません。Instagramで成果が出ない理由の多くは、Instagramの使い方ではなく、その手前にあります。
整骨院・整体院のInstagram集客の7つのステップ
Instagram集客は、次の7つのステップで進めます。最初の3つが、Instagramの外と手前で決める戦略、残りの4つがInstagramの中での施策です。

1. 院のマーケティング戦略を立てる
まず、Instagramのことはいったん脇に置き、院としてのマーケティング戦略を立てます。決めるのは、次の3つです。
| 決めること | 問い | 例 |
|---|---|---|
| 誰に | どんな悩みを持つ、どんな人に来てほしいか | デスクワークで繰り返す腰痛に悩む30〜40代の会社員 |
| 何を | その人に、院のどんな強みを届けるか | 原因を検査で示し、再発しにくい体づくりまで支える |
| どう予約につなげるか | どの手段で知ってもらい、どこで予約してもらうか | 検索とGoogleマップで見つけてもらい、ホームページで予約 |
この3つは、Instagramだけでなく、ホームページやGoogleマップ、チラシなど、院のすべての集客の土台になります。ここが決まっていれば、どの手段を使っても、伝えることが一貫します。
2. Instagramを使うかどうかを判断する
次に、ステップ1で決めた戦略にとって、Instagramが本当に必要かを判断します。手段は、戦略に合わせて選ぶものだからです。判断の基準は、次の3つです。
基準1:来てほしい患者さんの年代が、Instagramをどれだけ使っているか
| 年代 | Instagramの利用率 |
|---|---|
| 10代 | 75.0% |
| 20代 | 78.0% |
| 30代 | 70.5% |
| 40代 | 67.0% |
| 50代 | 52.7% |
| 60代 | 34.7% |
| 70代 | 10.4% |
出典:総務省情報通信政策研究所「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(概要)」
20〜40代では7割前後が使っている一方、60代は3割台、70代は1割にとどまります。厚生労働省の分析では、整骨院の保険の施術を受けている患者さんは70〜79歳の割合が最も高いとされています(厚生労働省)。保険の施術を受ける高齢の患者さんを中心に集めたい院にとって、Instagramは優先度の高い手段ではありません。
基準2:届けたい価値が、写真や動画で伝わるか
Instagramは、写真と動画で伝える媒体です。姿勢の変化、施術の様子、院長の人柄、院の雰囲気など、目で見て伝わる価値がある院ほど向いています。
基準3:成果が出るまで投稿を続ける体制があるか
Instagramは、続けてはじめて力を発揮します。後のよくある質問で示す頻度で、少なくとも半年は続ける体制をつくれるかを考えましょう。
| 戦略の例 | 判断 |
|---|---|
| 20〜40代のスポーツをする人や、産後の女性に、自費の施術を届けたい | 使う。利用率が高く、体の変化や院の雰囲気を写真と動画で伝えやすい |
| 30〜50代の会社員の慢性的な腰痛を、検査と説明で改善したい | 使う。ただし検索とGoogleマップを主役にし、Instagramは信頼を深める役割に |
| 70代以上の近所の方の、保険の施術を中心にしたい | 使わない。Googleマップ、紹介、地域のチラシなどを優先する |
| 院長1人で施術に手一杯で、投稿の時間をつくれない | 今は使わない。まずホームページとGoogleマップの土台を整える |
Instagramを使わないという判断も、立派な戦略です。使うと決めた場合も、ホームページやGoogleマップと組み合わせ、Instagramに何の役割を任せるのかをはっきりさせましょう。
3. Instagram集客の戦略を設計する
Instagramを使うと決めたら、Instagram集客の戦略を設計します。ここで決めるのは、次の4つです。
- Instagramの役割:新しい患者さんに院を知ってもらうのか、すでに通っている患者さんとの関係を深めるのか
- 届ける相手:ステップ1で決めた「誰に」を、Instagramではどんな悩みや関心として表すか
- 伝える軸:その相手に、Instagramで何を一貫して伝えるか
- 広告を使うかどうか:投稿だけで少しずつ育てるのか、広告も使って早く届けるのか
広告を使うかどうかも、この段階で判断します。InstagramとFacebookの広告(メタ広告)は、地域、年齢、関心を絞って届けられるため、整骨院・整体院がやるならおすすめの広告です。ただし、広告費がかかり続け、止めれば新規も止まります。使う場合は、自院の数字から「新規1人にかけてよい広告費」を決め、その範囲で使いましょう。考え方は、整体院・整骨院の広告費はいくらが適正?で詳しく解説しています。
4. プロフィールを整える
プロフィールは、Instagramにおける院の看板です。投稿や広告を見て興味を持った人は、まずプロフィールを開き、数秒で「自分に合う院か」を判断するからです。プロフィールで伝わらなければ、どれだけ投稿が見られても、予約にはつながりません。
良くない例と良い例を比べてみましょう。
| 良くない例 | 良い例 | |
|---|---|---|
| 名前 | 〇〇整体院 | 〇〇整体院|〇〇駅徒歩3分 腰痛・肩こり |
| 自己紹介文 | 地域の皆さまの健康をサポートします。お気軽にご来院ください | 繰り返す腰痛を、原因から改善する整体院/初回は姿勢を写真で検査し、原因をお見せします/平日20時まで受付/ご予約は下のリンクから |
| 写真 | 院の外観の遠い写真 | 院長が笑顔で写った写真 |
| リンク | ホームページのトップページ | 予約ページ(1回のタップで予約が始められる) |
| ハイライト | なし | 初めての方へ/料金/アクセス/患者さんの声 |
良くない例は、どの院にも当てはまる言葉で、見た人が自分に合う院かを判断できません。良い例は、場所、得意な悩み、院の強み、予約の方法が、数秒で伝わります。各項目で押さえるポイントは、次のとおりです。
| 項目 | 書くこと | 例 |
|---|---|---|
| 名前 | 院名に、地域と得意な悩みを添える | 〇〇整体院|〇〇駅 腰痛・肩こり |
| 自己紹介文 | 誰のための院か、何が強みか、予約の方法 | 繰り返す腰痛を原因から改善/検査で原因をお見せします/ご予約は下のリンクから |
| 写真 | 院長の顔写真か、院のロゴ | 笑顔の院長の写真 |
| リンク | 予約ページへのリンク | 予約フォームやホームページの予約ページ |
| ハイライト | 初めての人が知りたいことをまとめる | 初めての方へ、料金、アクセス、患者さんの声 |
5. 投稿の柱を決めてリールとストーリーズを使い分ける
投稿は、思いつきではなく、ステップ3で決めた「伝える軸」に沿った柱で作ります。柱があると投稿が続けやすくなり、見る人にも、院が何の専門家なのかが伝わるからです。
| 投稿の柱 | 内容の例 | 向いている形式 |
|---|---|---|
| 悩みの解説 | 腰痛を繰り返す原因、放っておくとどうなるか | リール、投稿 |
| セルフケア | 自宅でできるストレッチ、姿勢のポイント | リール |
| 院の考え方 | 施術の方針、大切にしていること | 投稿 |
| 院長と院の様子 | 院長の人柄、院内の雰囲気、施術の流れ | ストーリーズ |
| 患者さんの声 | 通院を通じた変化(掲載の同意を得たうえで) | 投稿、ハイライト |
形式ごとの役割も分けて考えます。リールは、フォローしていない人にも表示されやすく、院をまだ知らない人に見つけてもらう役割に向いています。ストーリーズは、すでにフォローしている人に日々の様子を届け、信頼を深める役割に向いています。通常の投稿は、プロフィールを訪れた人に、院の考え方や強みをまとめて伝える役割を担います。
整骨院の投稿では、「必ず治る」のように効果を言い切る表現は使わないようにしましょう。整骨院・整体院のホームページはどこから広告規制に引っかかる?もあわせてご覧ください。
6. 予約の導線をつくる
Instagramを見た人が、迷わず予約できる導線をつくります。どれだけ投稿が見られても、予約の方法が分かりにくければ、その場で離れてしまうからです。
- プロフィールのリンクから、1回のタップで予約ページが開くようにする
- 投稿やストーリーズの最後に、「ご予約はプロフィールのリンクから」と添える
- ストーリーズのリンクを使い、予約ページへ直接案内する
- DMで問い合わせが来たときの返信の文章と、予約までの案内をあらかじめ決めておく
また、Instagramで院を知った人も、Googleマップの口コミやホームページを確認してから予約することが少なくありません。Instagramだけでなく、Googleマップやホームページの情報も整えておくことが、予約の取りこぼしを防ぎます。
7. 数字を分析して改善する
Instagramの成果は、フォロワーの数ではなく、新規予約の数で測ります。フォロワーが増えても、予約につながっていなければ、集客としての成果は出ていないからです。
| 測る数字 | 見ること | 直すところ |
|---|---|---|
| リールの再生数 | 院を知らない人に届いているか | リールのテーマと最初の数秒 |
| プロフィールへのアクセス | 投稿を見た人が、院に興味を持ったか | 投稿の内容と、伝える軸 |
| 予約リンクのタップ | 予約しようとした人がいるか | プロフィールと自己紹介文 |
| Instagram経由の新規予約 | 実際に予約につながったか | 予約の導線。初診時に「何を見て来院したか」を聞いて数える |
数字が伸びないときは、施策だけを見直すのではなく、ステップ1から3の戦略に戻って改善しましょう。成果を決めているのは、多くの場合、その手前の戦略だからです。
整骨院・整体院の院長からInstagram集客についてよくいただく質問
Instagramの投稿はどのくらいの頻度で必要ですか?
成果を出すには、リールを含むフィードへの投稿を週3〜5本、ストーリーズを1日2本が目安です。
InstagramのトップであるAdam Mosseri(アダム・モセリ)氏は、フィードへの投稿を週2本ほど、ストーリーズを1日2本ほどを基本としてすすめています(Social Media Examiner)。さらに、SNS管理ツールのHootsuiteは、フィードへの投稿を週3〜5本、ストーリーズを1日2本とすすめています(Hootsuite)。院を知らない人に見つけてもらうことまで考えると、週2本は最低限で、週3〜5本を目指したいところです。
フォロワーはどのくらい必要ですか?
Instagramから安定して予約を得るには、地域の院の場合、まず1,000人のフォロワーを目安にしましょう。
フォロワーが少なくても、リールや広告で院を知らない人に届けば、予約につながることはあります。ただし、その可能性は高くありません。フォロワーは、投稿が届く土台そのものであり、多いほど1回の投稿で予約につながる人の数も増えるからです。フォロワーの数は目的ではありませんが、予約につながる土台として、着実に増やしていきましょう。
具体例として、弊社が支援している整体院では、Instagramのフォロワーが4,122人で、Instagramからの予約も安定しています。これは基準ではありませんが、地域の院でも、ここまで育てれば集客の柱の一つになるという一つの目安になります。
Instagramの運用は外注してもいいですか?
外注することもできますが、戦略は院が主体となって決める必要があります。誰に何を伝えるかが決まっていないまま外注しても、投稿の数が増えるだけで、予約にはつながりにくいからです。
Instagramだけで集客できますか?
できなくはありませんが、相当な量と質で運用している院でなければ難しいでしょう。Instagramは続けるほど力を発揮しますが、投稿を作る負荷が大きく、ほかの集客がない状態では、Instagramを止めた瞬間に新規も止まってしまうからです。
より効果的に集客するには、Instagramと、ホームページ、Googleマップ、AI検索のようなほかの媒体を掛け合わせることが大切です。Instagramで院を知った人がGoogleマップの口コミやホームページで院を確認し、安心して予約する。こうした流れをつくることで、Instagramの力が何倍にも生きてきます。整骨院・整体院の新規集客を増やす30の方法もあわせてご覧ください。
整骨院・整体院の集客なら、株式会社ネイクにお任せください
Instagramを含めた集客の戦略から見直したいなら、ぜひ株式会社ネイクにご相談ください。
柔道整復師歴3年、コンサルタント歴9年、93社を支援した代表が全案件を担当



代表の松澤は、柔道整復師(平成24年取得)として接骨院で3年間、施術の現場に立ちました。その後、マーケティング支援会社のコンサルタントとして9年間、93社の集客を支援し、年間延べ4,000件のコンテンツ制作を支援してきました。セミナーの登壇は30回以上です。施術の現場とマーケティングの両方を知る代表が、最初のご相談から支援の最後まで、直接担当します。
AI検索における1位推薦率77.1%、新規予約は約2.6倍


支援した東京都足立区の接骨院は、AIに症状ごとに院を探す質問をした188件のうち145件で1番目に推薦され、ホームページ経由の新規予約が、作り直す前の月25件から月64件へと約2.6倍に増えました。狙った98のキーワードのうち、1位は0件から21件に、10位以内は13件から65件に増えています。
口コミ37件でGoogleマップ1位、広告費0円で新規集客は月30件以上

岩手県矢巾町の整体院は、口コミ37件で、口コミが177件の院を抑えて「矢巾 整体院」のGoogleマップで1番目に表示されています。近隣7エリアで上位に表示され、広告費0円で、新規集客は月30件以上です。
1つの地域で支援するのは1院だけ

同じ地域で支援するのは、1院だけです。ご契約中は、近くの院からのご依頼をお断りしています。先にお申し込みいただいた院を優先しているため、あなたの地域がまだ空いているうちに、一度ご相談ください。
ご相談から最後まで、代表の私が必ず担当します

コンサルタントとして9年間、93社の集客を支援してきた代表の松澤が、最初のご相談から支援の最後まで直接担当します。ご相談は無料です。
→ 整骨院・整体院のSNS集客|集客全体の中でのSNSの役割と成果を出す5つのステップ

