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整骨院・整体院のSNS集客|集客全体の中でのSNSの役割と成果を出す5つのステップ

松澤 大輔執筆者松澤 大輔株式会社ネイク 代表取締役
スマートフォンを手に持ってSNSを見ている様子

InstagramもLINEもYouTubeも、全部やったほうがいいのか。SNSを始めてみたけれど、投稿を続けても予約が増えない。整骨院・整体院の院長から、よくいただく相談です。

SNSをやるべきか、どのSNSを使うべきか。この問いに答える前に、決めておくべきことがあります。院が誰に、どんな価値を届けるのか。そして、そのターゲットとどの手段で出会うのか。この集客全体の設計です。SNSは、その設計の中で役割を与えられて、はじめて成果を出す手段の一つにすぎません。

集客の手段は、患者さんが自分で院を探す「能動的な場面」に届くものと、情報が「受動的に目に入る場面」に届くものに分かれます。ホームページやGoogleマップは能動的な場面に、SNSは受動的な場面に届く手段です。この役割の違いを踏まえずにSNSに力を入れると、投稿は見られているのに予約は増えない状態になります。

私は、マーケティング支援会社のコンサルタントとして9年間、93社の集客を支援してきました。成果が出る会社は、手段を選ぶ前に「誰に、何を届けるか」を決め、それぞれの手段に役割を割り振っています。SNSを使うかどうかは、その設計の最後に決めることです。

この記事では、まずSNS集客が集客全体の中でどこに位置づくのかを、ほかの手段と比べながら整理します。そのうえで、SNSに力を入れるべき院かどうかの判断の基準、成果が出ない3つの理由、そしてその理由をつぶしながらSNSを集客に生かす5つのステップを、そのまま実践できる形でお伝えします。

それでは、見ていきましょう。

SNS集客の位置づけ

SNSは、集客の手段の中で、まだ院を探していない人に、受動的に情報が目に入る場面で届く手段です。集客の手段は、2つの軸で整理できます。1つは、患者さんが自分で院を探す能動的な場面に届くのか、情報が受動的に目に入る場面に届くのか。もう1つは、続けるほど院の力として積み上がるのか、使うたびに費用や手間がかかるのか。この2つの軸で手段を並べると、SNSの位置が見えてきます。

SNS集客の位置づけの図。縦軸は能動的に自分で探す人に届くか、受動的に目に入る人に届くか。横軸は積み上がるか、費用や手間がかかり続けるか。ホームページとGoogleマップは能動で積み上がる。ポータルサイトと検索広告は能動で費用がかかり続ける。紹介は受動で積み上がる。SNSとチラシは受動で手間や費用がかかり続ける
SNS集客の位置づけ。SNSは「受動的に目に入る人」に届く手段

1. SNSは能動的に院を探す人には届きにくい

体の悩みを抱えて院を探している人の多くは、SNSより先に、検索とGoogleマップを使います。腰が痛くなった人、肩こりがつらくなった人は、スマートフォンで「地域名+整骨院」「近くの整体」などと検索して院を探します。弊社の調べでは、「整骨院」という言葉だけでも、Googleで月に約30万回検索されています。全国の20代以上の1,000人を対象にしたインターリンク株式会社の調査(2022年)でも、整体院や鍼灸院の探し方として、ポータルサイトが46.5%、Googleマップが32.7%と、自分で検索して探す方法が上位に並んでいます。

能動的に院を探す人の動きの図。腰や肩がつらくなる、地域名と整骨院で検索する、ホームページとマップで比べる、予約する
能動:悩みがある人は、検索とGoogleマップで院を探す

この能動的に探している人を受け止めるのは、ホームページ、Googleマップ、ポータルサイト、検索広告です。SNSに力を入れても、いま院を探している人の多くは、検索とGoogleマップで院を比べて予約します。

2. SNSが届くのは受動的に情報が目に入る人

SNSが得意とするのは、まだ院を探していない人に、流し見の中で院を知ってもらうことです。第一生命経済研究所のライフデザイン白書2024では、2023年のSNSの利用目的でいちばん多かったのは「時間(暇)つぶしのため」で、41.6%でした。SNSを開く人は、院を探す目的で開いていません。院の投稿は、友人の近況や好きな情報の流れの中に、たまたま表示されます。

受動的に情報が目に入る図。スマートフォンのSNSの画面で、友人の近況や好きなお店、ニュースの間に院の投稿がたまたま表示される。SNSを開く目的は暇つぶしが41.6%で最多
受動:院の投稿は、流し見の中でたまたま目に入る

一方で、体の不調を感じている人は、いま院を探している人よりずっと多くいます。厚生労働省の2025年の国民生活基礎調査では、病気やけがなどの自覚症状がある人は、人口千人あたり255.7人と、約4人に1人です。その中には、「そのうち良くなるだろう」と、院を探さずに様子を見ている人も多くいます。

SNSは、この様子を見ている人に院を知ってもらい、体の悩みが大きくなったときに「あの院に行ってみよう」と思い出してもらうための手段です。同じ受動の側には、チラシと紹介があります。

3. 来院した人とつながりを残すLINE

LINE公式アカウントもSNSの一つですが、役割は違います。新しい人に届けるより、来院した人に次の来院や体のケアの情報を届け、関係を続けることを得意とします。院の外の人に届けるSNSと、来院した人とつながるLINEは、分けて考えましょう。

集客手段の比較表

どの手段にも強みと弱みがあり、一つの手段だけで院の集客を支えることはできません。主な手段を比べると、次のようになります。

手段 届く相手 強み 弱み
ホームページ 能動的に探している人 院の考え方や施術の内容をくわしく伝えられる。記事が積み上がり、検索から見つけてもらえる 作っただけでは見られない。検索で見つけてもらうまでに時間がかかる
Googleマップ 能動的に探している近くの人 「近くの整骨院」と探す人に届く。口コミと写真で院の様子が伝わる 情報が古いままだと選ばれない。口コミを集め続ける必要がある
ポータルサイト 能動的に探している人 掲載してすぐに見てもらえる 掲載料がかかり続ける。ほかの院と並べて比べられ、値引きの競争になりやすい
検索広告 能動的に探している人 出したその日から検索結果の上に表示される 止めると表示されなくなる。予約1件あたりの費用の管理が必要
紹介 患者さんの家族や知り合い 信頼された状態で来院してもらえる。費用がかからない 院からは数を増やしにくい。患者さんの満足が前提になる
チラシ 院の近くに住む人 ネットを使わない人にも届く。配る地域を選べる 印刷と配布の費用がかかり続ける。反応の数を測りにくい
SNS 受動的に目にする人 院長の人柄と院の雰囲気が伝わる。無料で始められる 予約に直結しにくい。投稿を続ける手間がかかる

この表から分かるとおり、店舗を構える整骨院・整体院では、まずホームページとGoogleマップで能動的に探している人を受け止め、次にLINEで来院した人とのつながりを残し、そのうえでSNSで受動的に目にする人へ届け先を広げる、という順番で整えるのが基本です。

この順番にする理由は、SNSで院を知った人も、予約する前にホームページやGoogleマップで院を確かめるからです。SNSは入口で、ホームページとGoogleマップは受け皿です。受け皿が整っていないまま入口を広げても、興味を持った人は確かめる段階で離れてしまいます。ホームページとGoogleマップの整え方は、整骨院・整体院のホームページデザインと整骨院・整体院の口コミの集め方でお伝えしています。

SNS集客の強みと弱み

受動的に目に入るという性質から、SNS集客には、ほかの手段にない強みと、避けられない弱みが生まれます。強みを生かし、弱みをほかの手段で補うことが、SNSを集客に使うときの前提です。

1. SNS集客の3つの強み

来院前から伝わる院長の人柄と院の雰囲気

はじめて院に行く人がいちばん不安に思うのは、「どんな人が施術するのか」「院の中はどんな雰囲気なのか」です。ホームページやGoogleマップでは、院の情報は伝わっても、院長の話し方や日々の様子までは伝わりません。SNSで院長が話す動画や院の日常の写真を重ねることで、来院する人の不安が小さくなり、「この先生なら相談してみたい」と思ってもらえます。

費用をかけずに始められる手軽さ

SNSのアカウントは無料で作れます。ポータルサイトの掲載料や検索広告の費用、チラシの印刷費がかからず、院長のスマートフォン1台で始められます。かかるのは、投稿をつくる時間です。

悩んだときに思い出してもらえる関係

フォローしてもらえれば、投稿を見るたびに院のことを思い出してもらえます。今は困っていない人も、体の不調を感じたときに真っ先に思い浮かぶ院になれます。来院した人がフォローしてくれれば、家族や友人に院を紹介するときにも、アカウントを見せてもらえます。

2. SNS集客の4つの弱み

予約に直結しにくい導線

SNSを見ている人は院を探していないので、投稿を見てすぐに予約する人は多くありません。さらに、総務省情報通信政策研究所の令和7年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査では、インターネットの情報を「全部または大部分信頼できる」と答えた人は26.3%で、テレビの57.9%、新聞の58.8%の半分以下でした。SNSで興味を持った人の多くは、プロフィールを開き、ホームページやGoogleマップで確かめてから予約します。段階が多い分、途中で離れる人も増えます。

流れて積み上がりにくい投稿

ホームページの記事は、一度書けば何年も検索から見つけてもらえます。SNSの投稿は、出した直後に見られ、新しい投稿に押し流されると、ほとんど見られなくなります。例外はYouTubeで、検索で見つけてもらえる動画は、時間がたっても見られ続けます。

続けるために必要な時間

1回の投稿に、写真や文章の準備を含めて30分かかるとすると、週2回で月に約4時間、3か月で約12時間です。施術の合間にこの時間を確保できるかどうかが、SNSを始める前に考えるべき点です。

運営会社の決まりに左右される不安定さ

表示の仕組みや決まりが変わると、それまでと同じように見てもらえなくなることがあります。アカウントが止められれば、積み重ねたフォロワーとのつながりも失われます。院の情報の本拠地は、院が自分で持つホームページに置き、SNSはそこへ人を案内する場所と考えましょう。

SNSに力を入れるべき院と後回しにすべき院

ここまでの強みと弱みを踏まえると、SNSに力を入れるかどうかは、院の状況で決まります。次の4つを確かめましょう。

確かめること SNSに力を入れるべき院 SNSを後回しにすべき院
ホームページとGoogleマップ 院の情報、写真、口コミが整っている 情報が古い、写真が少ない、口コミがほとんどない
主な患者さん 体のメンテナンスや予防、産後のケアなど、困る前から通いたい人が多い ぎっくり腰や急な痛みなど、困ってから探して来る人が多い
使える時間 週に1時間を、3か月続けて確保できる 施術で手いっぱいで、週に1時間を確保できない
伝える材料 院長が話す、院内を撮るなど、人柄と雰囲気を出せる 院長の顔や声、院内の様子を出したくない

特に、ホームページとGoogleマップが整っていること、週に1時間を確保できることの2つは欠かせません。この2つがそろっていない院は、まず土台を整え、そのあとでSNSを始めましょう。困ってから探して来る人が中心の院は、SNSより先に、検索とGoogleマップで見つけてもらうことに力を使うほうが、予約は増えやすくなります。

SNS集客で成果が出ない3つの理由

SNSに力を入れるべき院でも、続けているのに予約が増えないことがあります。弊社が相談を受けてきた院では、その理由は、投稿の上手さや量より手前にある、次の3つに集約されます。

1. 受け皿より先にSNSを始めている

SNSで院に興味を持った人は、ホームページやGoogleマップで院を確かめてから予約します。インターネットの情報を「全部または大部分信頼できる」と答えた人は26.3%にとどまり、SNSの投稿だけで行く院を決める人は多くないからです。

確かめた先のホームページが何年も更新されていない、Googleマップに写真が数枚しかなく口コミもほとんどない。こうした状態だと、SNSで「行ってみたい」と思った人も、そこで不安になって離れてしまいます。SNSでどれだけ興味を持ってもらっても、受け皿で取りこぼせば、予約は増えません。

2. 誰に向けた投稿かが決まっていない

誰にでも当てはまる投稿は、誰の手も止めません。総務省情報通信政策研究所の調査では、平日1日あたりのSNSの利用時間は、40代で41.9分、60代では11.3分です。その短い時間に、暇つぶしで流し見している人の目が院の投稿に留まるのは、見た人が「自分のことだ」と感じたときです。

たとえば、次の2つの投稿を比べてみましょう。

ターゲットが決まっていない投稿 ターゲットが決まっている投稿
肩こりにおすすめのストレッチを紹介します。 1日8時間パソコンに向かう30代の方へ。夕方になると肩が重くなる方に、仕事の合間に席に座ったままできる体操を1つ紹介します。

右の投稿は、読む人を絞った分、当てはまる人には「自分に向けた投稿だ」と伝わります。そして、この投稿を出している院が、デスクワークの人の体に向き合っている院だということも伝わります。誰に向けた投稿なのかを決めることは、院が誰のための院なのかを伝えることでもあります。ターゲットが決まっていないまま投稿を考えると、毎回「何を投稿しよう」と迷い、誰にでも当てはまる投稿になってしまいます。

3. 続けられない量から始めている

SNSで成果が出るまでには、少なくとも3か月は投稿を続ける必要があります。受動的に目にする人に院を覚えてもらうには、何度か投稿を見てもらい、「困ったときはこの院に」と思ってもらう時間がかかるからです。

院長が一人で施術をしながら、最初から毎日投稿したり、いくつものSNSを同時に始めたりすると、続かなくなりがちです。1回の投稿に30分かかるとすると、毎日投稿すれば月に約15時間、3つのSNSで続ければその3倍です。止まってしまったアカウントは、見た人に「この院はまだ営業しているのだろうか」という不安を与え、かえって逆効果になります。大切なのは、投稿の量より、決めた量を続けることです。

SNS集客で成果を出す5つのステップ

ここからは、上の3つの理由をつぶしながらSNSを集客に生かす手順を、そのまま実践できる形でお伝えします。ターゲットを決め(理由2)、ターゲットが使うSNSを選び、受け皿までの道を整え(理由1)、続けられる量で投稿し(理由3)、数字で振り返ります。

1. ターゲットと提供価値を1文で決める

最初に、「誰の、どんな悩みを解決する院なのか」を1つの文にまとめましょう。この1文が、どのSNSを使い、何を投稿するかを決める土台になるからです。次の型に当てはめて書きます。

「〇〇(場所)で、〇〇(ターゲットの年代と暮らし)の、〇〇(悩み)に、〇〇(提供価値)を届ける院」

ターゲットと提供価値の1文の型の図。場所、ターゲット、悩み、提供価値の4つを埋めて、駅から5分の場所で、30から40代の会社員の、肩や腰のつらさに、仕事帰りに体を整える時間を届ける院、という1文にする
4つの要素を埋めて1文にする

たとえば、次のように書きます。

  • 駅から5分の場所で、デスクワークをする30代から40代の会社員の、肩や腰のつらさに、仕事帰りに体を整える時間を届ける院
  • 住宅街の中で、子育て中の30代の母親の、産後の骨盤や腰の不調に、子ども連れで通える安心を届ける院
  • 市の総合運動場の近くで、部活動をする中高生と保護者の、スポーツのけがに、早く競技に戻るための施術と体の使い方を届ける院

書けたら、「この文を読んで、患者さんの顔が1人思い浮かぶか」を確かめましょう。思い浮かぶなら、その人に向けて投稿すれば、届く投稿になります。思い浮かばなければ、年代と暮らしをもう一段くわしく書きます。ターゲットと提供価値の決め方は、整骨院・整体院の差別化でもお伝えしています。

2. ターゲットが使っているSNSを1つ選ぶ

SNSは、ステップ1で決めたターゲットが使っているものを1つだけ選んで始めましょう。SNSは種類によって使っている年代が大きく違い、媒体ごとに得意な役割も違うからです。選ぶときは、国の調査で年代ごとの傾向をつかみ、院の患者さんに直接聞いて確かめます。

総務省情報通信政策研究所の令和7年度の調査(2025年12月調査、13歳から79歳の1,800人)では、年代ごとのSNSの利用率は次のとおりです。

年代別のSNS利用率の表。LINEは全年代で9割以上。YouTubeは60代でも72.6%。Instagramは20代82.6%、60代36.1%。Xは20代73.4%、60代24.8%。TikTokは10代67.9%、60代21.2%。Facebookは40代38.9%が最も高い
年代別のSNS利用率(総務省情報通信政策研究所、令和7年度調査)

LINEはどの年代でも9割以上、YouTubeは60代でも7割以上が使っています。Instagramは20代と30代で8割前後ですが、60代では4割弱です。XとTikTokは若い世代ほど、Facebookは30代から50代でよく使われています。この利用率と、媒体ごとの得意な役割をあわせて見ると、ターゲットに合うSNSの候補が絞れます。

SNS 得意な役割 向いている院
Instagram 院内の雰囲気と院長の人柄を、写真と短い動画で見せる 20代から40代がターゲットの院
YouTube 体の悩みに答える動画で、専門性と人柄を伝える。検索で見つけてもらえる動画は積み上がる 40代から60代もターゲットにしたい、話して伝えることが得意な院長の院
X・Threads 院長の考えを文章で発信する。遠くの人にも広く届く 院長の考え方に共感して来てほしい院
TikTok 短い動画で、フォロワーでない若い世代にも届く 10代から20代がターゲットの院
Facebook 実名のつながりで、地域や仕事の関係者に知ってもらう 地域の経営者や仕事のつながりで来る人が多い院

候補が絞れたら、問診票で患者さんに直接確かめます。次の質問を1つ加えましょう。

「ふだんよく使っているものに○をつけてください(いくつでも)」
LINE / Instagram / YouTube / X / TikTok / Facebook / どれも使っていない

1か月、または30人分の回答が集まったら、SNSごとに○の数を数えます。LINEはほとんどの人が使っているので、LINEを除いて、いちばん多く○がついたSNSを選びます。YouTubeがいちばん多くても、院長が話すことが苦手なら、2番目に多いSNSを選びましょう。「どれも使っていない」がいちばん多い院は、SNSより、ホームページ、Googleマップ、チラシ、紹介に力を使います。

LINEは、どのSNSを選ぶ場合も、来院した人とつながる場所としてあわせて用意しておきます。くわしくは整骨院・整体院のLINE公式アカウント活用法で、Instagramの使い方は整骨院・整体院のインスタ集客のやり方でお伝えしています。

3. プロフィールと予約までの道を整える

SNSを見た人が、迷わずに予約までたどり着ける道を整えましょう。投稿に興味を持った人が次に開くのは、プロフィールです。プロフィールで院のことが分からなければ、その人はそこで離れてしまいます。

SNSから予約までの4つの段階の図。投稿を見る、プロフィールを開く、ホームページやGoogleマップで確かめる、予約する
SNSを見た人が予約するまでの4つの段階

プロフィールには、次の4つを書きます。

  1. 名前:院の名前と地域名(例:〇〇整骨院|〇〇駅から徒歩5分)
  2. 誰のための院か:ステップ1で決めた1文を短くしたもの(例:デスクワークの肩と腰のつらさに。仕事帰りの20時まで受付)
  3. 場所と受付時間と定休日
  4. リンク:ホームページの「はじめての方へ」のページ

リンクの先は、トップページより「はじめての方へ」のページがおすすめです。SNSから来た人は、院のことをまだよく知らないので、施術の流れ、料金、院長の紹介、予約の方法がまとまったページのほうが、安心して予約に進めます。予約の方法は、電話、予約システム、LINEなど、院が受け付けている方法をすべて載せておきましょう。

あわせて、スマートフォンで院の名前を検索し、ホームページとGoogleマップを患者さんの目で開いてみます。営業時間、場所、料金、院内の写真、口コミがそろっているか、SNSのプロフィールと院の名前、住所、電話番号、営業時間が食い違っていないかを確かめましょう。

4. 3か月24本の投稿計画を立てて続ける

最初の3か月は、週2回、合計24本の投稿を目標にしましょう。最初に24本分のテーマを決めておけば、「何を投稿しよう」と迷う時間がなくなり、続けやすくなります。投稿の内容は、次の4つを組み合わせます。

3か月24本の投稿計画の図。12週間、火曜と金曜に投稿する。体の悩みへの答え12本、院長の人柄6本、院内の様子3本、院からのお知らせ3本
火曜と金曜に投稿する3か月の計画の例
投稿の種類 本数 内容の例
体の悩みへの答え 12本 患者さんによく聞かれる質問への答え、自宅や職場でできる体操
院長の人柄 6本 この仕事を選んだ理由、施術で大切にしていること、休みの日の過ごし方
院内の様子 3本 入口から施術室までの案内、スタッフの紹介、清掃や衛生の取り組み
院からのお知らせ 3本 休みの日、予約の空き状況、受付時間の変更

週2回、3か月、24本という数字には、次の理由があります。

  • 週2回:1回30分として週1時間です。施術と両立しながら3か月続けられる量の目安で、「SNSに力を入れるべき院」の条件とした週1時間と同じです
  • 3か月:受動的に目にする人に院を覚えてもらうには、何度も目に触れることが欠かせません。心理学者のザイアンスが1968年に発表した「単純接触効果」のとおり、人は何度も目にするものに好感を持ちやすくなります。週2回の投稿を3か月続ければ、フォローした人は院の投稿を何度も目にすることになります
  • 24本:テーマごとの反応を比べるのに足りる数です。どの種類の投稿でプロフィールを見る人が増えたかを比べ、次の3か月の配分を決められます

種類ごとの本数は、「体の悩みへの答え」を半分にしています。流し見している人の手を止めるのは、自分の悩みに答えてくれる投稿だからです。残りの半分で、来院する前の不安を小さくする院長の人柄と院内の様子を伝え、お知らせは必要な分だけにとどめます。

いちばん多い「体の悩みへの答え」のテーマは、問診や施術中に患者さんから聞かれた質問から選びます。1週間、聞かれた質問をメモしておくだけで、12本分のテーマはすぐに集まります。

続けるための工夫は、次の3つです。

  • 投稿する曜日と時間を決める:たとえば火曜日と金曜日の昼休みの30分を、投稿の時間にする
  • 写真や動画はまとめて撮る:月に1回、1時間ほどで院内や体操の写真と動画を撮りためておく
  • 投稿の型を決める:1行目で誰に向けた投稿かを書き、本文で答えを伝え、最後に「ご予約はプロフィールのリンクから」と添える

5. 3つの数字で振り返り3か月ごとに見直す

SNSの成果は、フォロワーの数より、予約につながったかどうかで判断しましょう。フォロワーが増えても、院から遠くに住む人や同業者ばかりなら、予約にはつながらないからです。毎月、次の3つの数字を記録します。

3つの数字で人が離れている場所を見つける図。プロフィールを見た数が少ないときは投稿のターゲットとテーマ、リンクのクリック数が少ないときはプロフィールの1文とリンク、SNSからの予約の数が少ないときははじめての方へのページと予約方法を見直す
段階ごとの数字で、見直す場所を1つに絞る
数字 分かること 調べ方
プロフィールを見た数 投稿がターゲットに届き、興味を持ってもらえているか 各SNSの分析画面(インサイト)
リンクのクリック数 プロフィールを見た人が、院をくわしく知りたいと思ったか 各SNSの分析画面
SNSをきっかけにした予約の数 SNSが予約につながっているか 問診票の「当院を何で知りましたか」にSNSの選択肢を入れて数える

この3つの数字を記録するのは、SNSを見た人が予約するまでの段階ごとに、どこで人が離れているかを知るためです。フォロワーの数だけを見ていても、投稿の中身、プロフィール、ホームページのどこを直せばいいかは分かりません。段階ごとの数字があれば、直す場所を1つに絞れます。

見直しを3か月ごとにするのは、1か月の数字は投稿の内容や季節、休みの日の数で大きく上下するからです。3か月分の数字を並べれば、一時的な上下と、続いている傾向を見分けられます。ステップ4の投稿計画と同じ3か月の区切りにすることで、24本の結果をまとめて振り返れます。

3か月たったら、3つの数字を見て、どこで人が離れているかを確かめます。

  • プロフィールを見た数が少ない:投稿がターゲットに届いていない。ステップ1の1文に立ち返り、投稿のターゲットとテーマを見直す
  • プロフィールは見られているが、リンクのクリックが少ない:プロフィールの1文とリンクの案内を見直す
  • クリックはあるが、予約が少ない:ホームページの「はじめての方へ」のページと予約の方法を見直す
  • 3つとも少ないまま変わらない:選んだSNSがターゲットに合っているかを見直す。それでも変わらなければ、SNSに使っている時間をホームページやGoogleマップの改善に回す

SNS集客における注意点

1. 広告として扱われるSNSの投稿

院や院長のSNSの投稿も、来院を促す内容で、院の名前が分かり、誰でも見られる状態なら、広告として扱われることがあります。厚生労働省のあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師等の広告に関するガイドラインでは、誘引性、特定性、認知性の3つがそろえば広告と判断するとされ、院長個人のアカウントも対象になりえます。症状の名前や施術の効果をうたう投稿、施術の優秀さを誇る投稿は避けましょう。

2. 患者さんの声と写真の扱い

患者さんの写真や声を投稿するときは、必ず事前に本人の了承をもらいましょう。同じガイドラインでは、加工や修正をした施術前後の写真をウェブサイトに載せることは不適切とされ、効果を誇大にうたう体験談も避けるべきとされています。

3. 依頼して投稿してもらうときの表示

患者さんや知り合いに頼んで院のことを投稿してもらうときは、院からの依頼であることが分かるようにしてもらいましょう。2023年10月1日から、事業者の広告であることが分からない表示(いわゆるステルスマーケティング)は、景品表示法の不当表示として規制されています。施術を無料にする代わりに投稿をお願いする場合も、同じように扱われます。

整骨院・整体院の院長からSNS集客についてよくいただく質問

SNSはやらなくても集客できますか?

できます。店舗を構える院の予約は、ホームページとGoogleマップから入ることが多いからです。SNSに使える時間が限られているなら、まずホームページとGoogleマップを整え、来院した人とつながるLINEを用意しましょう。SNSは、その土台が整ってから始めても遅くありません。

SNSの運用を外部に任せてもいいですか?

投稿の作成や画像づくりは任せても、院長の考え方と院の様子を伝える材料は、院長が出しましょう。SNSで伝わるのは院長の人柄です。院長の言葉や院の実際の写真がない投稿は、どこの院でも同じに見えてしまいます。

広告を使ってフォロワーを増やすべきですか?

フォロワーを増やすための広告はおすすめしません。フォロワーが増えても、予約につながるとは限らないからです。広告を使うなら、院の近くに住む人に、予約ページやホームページを見てもらう目的で使い、予約1件あたりの費用を記録しましょう。広告費の考え方は、整骨院・整体院の広告費でお伝えしています。

院長個人のアカウントと院のアカウントは分けたほうがいいですか?

院の集客に使うなら、院のアカウントを中心にしましょう。院長個人のアカウントで院のことを発信する場合も、広告の決まりは同じようにかかります。院長の考え方を伝えたい場合は、院のアカウントで院長自身が語る形にすると、人柄と院の情報が一緒に伝わります。

整骨院・整体院の集客なら、株式会社ネイクにお任せください

SNSを集客全体の設計の中で生かし、院自身に積み上がる集客を一緒につくりたいなら、ぜひ株式会社ネイクにご相談ください。

柔道整復師歴3年、コンサルタント歴9年、93社を支援した代表が全案件を担当

柔道整復師免許
平成24年4月3日に柔道整復師免許を取得

クライアント事例|東京都足立区アスリートゴリラ鍼灸接骨院

クライアント事例|岩手県矢巾町がじゅまる整体院

代表の松澤は、柔道整復師(平成24年取得)として接骨院で3年間、施術の現場に立ちました。その後、マーケティング支援会社のコンサルタントとして9年間、93社の集客を支援し、年間延べ4,000件のコンテンツ制作を支援してきました。セミナーの登壇は30回以上です。施術の現場とマーケティングの両方を知る代表が、最初のご相談から支援の最後まで、直接担当します。

AI検索における1位推薦率77.1%、新規予約は約2.6倍

07_AI順位別の推薦率

予約数_7月と8月

支援した東京都足立区の接骨院は、AIに症状ごとに院を探す質問をした188件のうち145件で1番目に推薦され、ホームページ経由の新規予約が、作り直す前の月25件から月64件へと約2.6倍に増えました。狙った98のキーワードのうち、1位は0件から21件に、10位以内は13件から65件に増えています。

口コミ37件でGoogleマップ1位、広告費0円で新規集客は月30件以上

Googleマップで「矢巾 整体院」と検索した画面。がじゅまる整体院が★4.6・口コミ37件で一覧の1番目に表示され、★4.9・口コミ177件の院より上にある

岩手県矢巾町の整体院は、口コミ37件で、口コミが177件の院を抑えて「矢巾 整体院」のGoogleマップで1番目に表示されています。近隣7エリアで上位に表示され、広告費0円で、新規集客は月30件以上です。

1つの地域で支援するのは1院だけ

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→ 整骨院・整体院の集客ツールは3つで十分|Googleビジネスプロフィール・GA4・Search Consoleの始め方

→ 整骨院・整体院のLINE公式アカウント活用法|予約と再来院につながる7つのステップ

→ 予算月10万円以下で頼める整骨院・整体院の集客コンサルティング

→ 整骨院・整体院のホームページ制作会社の選び方

→ 整骨院・整体院の集客支援会社の選び方

→ 整骨院・整体院のLLMO・AIO・GEO対策支援会社の選び方

→ 整骨院・整体院のMEO対策支援会社の選び方

→ 整骨院・接骨院専門の集客コンサルティング

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