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整骨院の交通事故の患者さんの集客方法|選ばれるための5つのステップ

松澤 大輔執筆者松澤 大輔株式会社ネイク 代表取締役
車が行き交う街の道路

交通事故で困っている人の力になりたいけれど、どうすれば院を見つけてもらえるのか分からない。看板やチラシに「交通事故」と書けないなら、何から手をつければいいのか。整骨院の院長から、よくいただく相談です。

結論から言えば、交通事故の患者さんの集客で大切なのは、事故のあとに通う院を探している人に「この院なら安心して任せられる」というメッセージを届けることです。事故にあった人は、けがの痛みに加えて、病院、保険会社、仕事の調整など、慣れない手続きに追われています。院を選ぶ決め手になるのは、施術の腕と同じくらい、その不安を一緒に解消してくれるかどうかだからです。

私は、マーケティング支援会社のコンサルタントとして9年間、93社の集客を支援してきました。正直にお伝えすると、交通事故の患者さんの集客は、整骨院の集客の中でも難しい分野です。それでも、誰の、どんな悩みを、どう解決するかを決め、そのメッセージが伝わる場所に正しく置くという集客の原理原則は、ほかの集客と変わりません。この記事では、法律と広告の決まりを守りながら、交通事故で困っている人に選ばれるための集客の方法をお伝えします。

なお、自賠責保険で施術の費用が支払われるのは、柔道整復師などの免許を持つ人の施術です。そのため、この記事は主に整骨院(接骨院)の院長に向けて書いています。

それでは、見ていきましょう。

交通事故の患者さんを集める目的

交通事故の患者さんを集める目的は、事故で困っている人を救うことに置きましょう。売上を目的にした集客は、長い目で見て院の信頼を失うからです。交通事故の患者さんは窓口での負担がないことが多く、売上のために集めようとする院が後を絶ちませんが、次のような問題を招きます。

  • 大きな看板や派手なのぼりで「交通事故」を打ち出すと、整骨院の広告の決まりに反するおそれがある
  • 必要以上の通院を勧めると、保険会社から施術の必要性を疑われ、施術費の支払いを打ち切られることがある
  • 売上目的の院だという印象は地域の口コミで広がり、交通事故以外の患者さんも遠ざける

困っている人を救う前提であれば、交通事故の患者さんには積極的に来てもらうべきです。事故のあとの首や腰の痛みに悩みながら、どこに相談すればよいか分からない人は、どの地域にもいます。その人たちにとって、正しく対応できる整骨院が近くにあることは大きな助けになります。

交通事故の患者さんの集客が難しい3つの理由

交通事故の患者さんの集客は、ほかの集客と比べて、狙って人を集めにくい分野です。難しさの理由を知っておくと、何に力を注ぐべきかがはっきりします。

1. 事故にあう人の数がもともと少ない

交通事故でけがをする人は、地域の人口のごく一部です。警察が把握した令和6年の交通事故の負傷者は34万4,395人で(警察庁「令和7年版 犯罪被害者白書」)、日本の人口約1億2,380万人(総務省「人口推計」2024年10月1日現在)で割ると、1年間に事故でけがをする人は人口1万人あたり約28人の計算になります。

院の商圏の人口 1年間に事故でけがをする人の目安
1万人 約28人
3万人 約83人
5万人 約139人

この中から、整形外科だけに通う人や、ほかの院を選ぶ人を除いた一部が、院に来てくれる患者さんです。交通事故の患者さんだけで院の経営を支えようとすると、無理な集客に走りがちです。院全体の集客の柱は別に持ち、交通事故の患者さんは「地域で事故にあった人を、確実に受け止める」ことを目標にしましょう。

2. 看板とチラシで交通事故を打ち出せない

整骨院の看板やチラシには、「交通事故」「自賠責保険取扱い」と書くことができません。2025年2月18日に厚生労働省が公表した「あはき・柔整広告ガイドライン」で、「各種保険取扱い、労災保険取扱い、自賠責保険取扱い、交通事故取扱い」が、広告できない表示の例として示されているからです(厚生労働省「あはき・柔整広告ガイドラインの概要」)。検索結果に表示させる広告やSNSの広告も、広告として同じ扱いになります。

一方で、院のホームページは、患者さんが自分で検索してたどり着くものなので、原則として広告とはみなされません。つまり、交通事故の患者さんに向けたメッセージを伝える中心は、ホームページになります。くわしくは、整骨院・整体院のホームページはどこから広告規制に引っかかる?をご覧ください。

3. 通う院は不安が大きい中で選ばれる

事故にあった人は、痛みと手続きの不安を抱えたまま、短い時間で通う院を決めます。事故のあとは、病院での受診や保険会社への連絡と並行して、通いやすい院をスマートフォンで探すことになります。そこで「整形外科と並行して通えるか」「保険会社とのやりとりで困らないか」が分からない院は、候補から外れてしまうからです。

交通事故の患者さんに届けるべきメッセージ

交通事故の患者さんに届けるメッセージは、患者さんの不安の一つひとつに答える形で組み立てましょう。事故にあった人が院を選ぶ決め手は、「この院なら安心して任せられる」と思えるかどうかだからです。

交通事故の患者さんの不安と、院が伝えること。どこに通えばいいか分からない→整形外科と並行して通える。保険会社とのやりとりが不安→施術の書類は院が対応する。仕事や家事と両立できるか→夜間や土曜も通える。不安の一つひとつに答えることがメッセージになる
不安の一つひとつに答えることがメッセージになる

例えば、ホームページの交通事故のページの冒頭には、次のようなメッセージを置きます。

事故のあとの痛みと、手続きの不安をご相談ください。当院は整形外科と連携しながら施術を行い、保険会社への施術の報告や書類の手続きにも対応します。平日は20時まで、土曜も受け付けています。

この文例は一例です。整形外科との連携や受付の時間など、メッセージに書くことは、院で実際にできていることだけにしましょう。実態のないことを載せると、ガイドラインでホームページに掲載すべきでないとされる、事実と異なる内容に当たるからです。

「窓口負担0円」「慰謝料が増える」のように、お金で人を呼ぶメッセージは使ってはいけません。ガイドラインでも、費用の過度な強調や早急な受療をあおる表現は、ホームページに掲載すべきでないとされています。何より、お金で呼ばれた患者さんとは、回復に向けた信頼関係を築けません。

交通事故の患者さんを集める5つのステップ

交通事故の患者さんを集めるには、次の5つのステップで進めましょう。最初に、メッセージの裏付けになる体制を整えます。体制がないままメッセージだけを打ち出しても、通い始めた患者さんを困らせ、悪い口コミとして返ってくるからです。

ステップ すること
1. 安心して任せてもらえる体制を整える 整形外科との連携、保険会社とのやりとり、施術の記録
2. ホームページに交通事故のページをつくる メッセージと、通院までの流れを伝える
3. 検索で見つかるようにする 「地域名+交通事故+整骨院」のキーワードで見つけてもらう
4. Googleマップと口コミで信頼を伝える 通いやすさの情報と、患者さんの声を積み上げる
5. 今の患者さんに相談先として覚えてもらう いざというときに思い出してもらう

1. 安心して任せてもらえる体制を整える

メッセージで約束することは、院の体制として実際にできていなければなりません。「整形外科と並行して通える」「施術の書類は院が対応する」と伝えるなら、その中身を先につくっておく必要があるからです。

交通事故の患者さんを中心にした、整形外科・整骨院・保険会社の役割。整形外科:診断と定期的な診察、診断書を書く、後遺障害の診断も医師。整骨院:医師の診断をふまえた施術、施術証明書と明細書、経過を医師に伝える。保険会社:施術費などを支払う、通院の状況を確認する、連絡の窓口になる。整形外科と整骨院は施術の経過を共有し、整骨院と保険会社は書類を毎月正しくやりとりする
患者さんを中心に、整形外科・整骨院・保険会社が同じ情報でつながる
整えること 具体的にすること
整形外科との連携 近くの整形外科が、整骨院と並行して通う患者さんを受け入れているかを確認する。患者さんには定期的に受診してもらい、施術の経過をまとめた書面を持っていってもらう。骨折や脱臼は、応急手当を除いて医師の同意がなければ施術できないため、疑われるときはすぐに医師の診察を勧める
保険会社とのやりとり 院の担当者を決める。通院を始める前に、整骨院に通うことを患者さんから保険会社へ伝えてもらい、医師の了承も得てもらう。保険会社と担当者の名前、事故の受付番号を聞き、患者さんの同意を得たうえで院からも連絡する。施術証明書・施術費明細書を正確に作り、保険会社から求められた時期に送る
施術の記録 初めての来院時に事故の日時と状況、痛む場所、受診した医療機関を聞き取る。毎回の症状の変化と施術の内容、医師の指示、保険会社とのやりとりを記録する
患者さんへの案内 通院の流れ、定期的な受診のお願い、保険会社への連絡の仕方、困ったときの相談先を1枚にまとめて渡す

整形外科との連携は、患者さんを守るための仕組みです。けがの診断や診断書の作成は医師にしかできず、症状が残ったときの後遺障害の診断書も医師が書くものだからです。また、自賠責保険のけがの支払いの上限は120万円で、施術費だけでなく慰謝料や休業損害も含めた合計です(国土交通省「自賠責保険(共済)の支払基準」)。施術の回数と期間は、症状の経過に合わせて医師と相談しながら決めましょう。

院が保険会社とやりとりするのは、施術費と書類の手続きまでにとどめましょう。患者さんの示談や慰謝料は患者さん自身の法律の問題で、弁護士でない人が報酬を得る目的で業として扱うことは、弁護士法第72条で禁じられているからです。患者さんから示談や慰謝料について相談されたときは、ご自身の保険会社の窓口や、弁護士への相談を勧めましょう。弁護士を紹介して謝礼を受け取ることも、同じく禁じられています。

2. ホームページに交通事故のページをつくる

体制が整ったら、ホームページに交通事故の患者さん向けのページをつくりましょう。看板やチラシで交通事故を打ち出せない整骨院にとって、ホームページはメッセージを伝えられる中心の場所だからです。

載せること 内容の例
冒頭のメッセージ 事故のあとの痛みと手続きの不安を相談できること
通院までの流れ 医師の受診、保険会社への連絡、来院までの手順
整形外科との並行通院 医師の診断をふまえて施術すること、定期的な受診をお願いしていること
保険会社とのやりとり 院が対応する施術の報告と書類、患者さんにお願いすること
来院時に用意するもの 保険会社の連絡先と担当者名、事故の受付番号、受診した医療機関
院長の顔と考え方 事故のあとの痛みと不安にどう向き合うか
よくある質問 仕事帰りに通えるか、整形外科と同じ日に通えるか

ページには、院長の顔写真と、院長自身の言葉を必ず載せましょう。不安を抱えた人が知りたいのは、手続きの説明と同じくらい、「どんな人が自分を診てくれるのか」だからです。

3. 検索で見つかるようにする

交通事故のページは、「地域名+交通事故+整骨院」のキーワードで検索されたときに見つかるようにしましょう。院の名前を知らない人は、地域名と「交通事故」を組み合わせて検索するからです。

  • ページのタイトルと見出しに、院のある地域名と「交通事故」を入れる
  • 最寄り駅、近くの整形外科との位置関係、駐車場など、地域ならではの情報を載せる
  • トップページや施術メニューのページから、交通事故のページへリンクする

検索で見つかるようになるまでには、ページを公開してから3〜6か月ほどかかるのが目安です。交通事故はいつ起きるか分からないからこそ、早めにページをつくり、いつ検索されても見つかる状態にしておきましょう。

4. Googleマップと口コミで信頼を伝える

Googleマップの情報を正しく整え、口コミに誠実に返信しましょう。院を探す人は、Googleマップに表示された院を、口コミを見ながら比べるからです。

受付の時間、夜間や土曜の施術、駐車場の有無など、通いやすさに関わる情報は、交通事故の患者さんにとって特に大切です。Googleマップの院の説明文や投稿は、広告に当たるかどうかの判断が分かれるおそれがあるため、交通事故の扱いは書かず、通いやすさの情報を正確に載せることに集中しましょう。交通事故で通った患者さんが、整形外科との連携や手続きの分かりやすさに触れた口コミを書いてくださることもあります。口コミは、院のメッセージが本当であることを、患者さん自身の言葉で伝えてくれます。ただし、口コミへの返信では、患者さんの事故やけが、施術の内容には触れないようにしましょう。施術者には守秘義務があり、返信は誰でも読めるからです。口コミの増やし方は、整骨院・整体院の口コミの増やし方で解説しています。

5. 今の患者さんに相談先として覚えてもらう

今通っている患者さんに、「事故にあったときにも相談できる院」だと知ってもらいましょう。交通事故はいつ誰に起きるか分からず、いざというときに真っ先に思い出してもらえるのは、すでに信頼している院だからです。

例えば、問診や会話の中で「ご家族が事故にあったときも、まず病院を受診してから、ご相談ください」と伝えましょう。看板やチラシは、交通事故には触れず、院の存在と通いやすさを伝える役割に徹します。交通事故の患者さんとの出会いも、日ごろの信頼から生まれます。普段の施術で一人ひとりの患者さんに満足してもらうことが、交通事故の患者さんの集客にもつながります。

交通事故の患者さんの集客でやってはいけない5つのこと

交通事故の患者さんの集客には、手を出してはいけないやり方があります。どれも短い期間で患者さんを増やせるように見えて、患者さんと院の両方を危険にさらすからです。

やってはいけないこと 理由
紹介料を払って患者さんを集める 患者さんの回復よりお金で通院先が決まり、不正な請求を疑われるきっかけにもなる
「0円」「慰謝料が増える」で誘う ガイドラインで避けるべきとされる費用の強調に当たり、通院の目的をゆがめる
必要以上に通院させる 施術費の支払いを打ち切られる原因になり、患者さんの補償も圧迫する。施術の日数や内容を偽って請求すると、詐欺として罪に問われることがある
示談や慰謝料の交渉に関わる 弁護士でない人が報酬を得る目的で、業として示談の交渉などを扱うことや、謝礼を受け取って弁護士を紹介することは、弁護士法第72条で禁じられている
医師の受診を勧めずに通わせる けがの見落としや、後遺障害の診断が受けられないなど、患者さんが不利益を受ける

判断に迷ったときは、「これは目の前の患者さんのためになるか」と問いかけてください。その問いに胸を張って答えられるやり方だけを選ぶことが、交通事故の患者さんに長く選ばれる院の条件です。院全体の集客の考え方は、整骨院・整体院の新規集客を増やす30の方法で紹介しています。

整骨院の院長から交通事故の患者さんの集客についてよくいただく質問

整体院でも交通事故の患者さんを集客できますか?

自賠責保険で施術の費用が支払われるのは、柔道整復師などの免許を持つ人の施術です。免許を持たない整体の施術は、原則として支払いの対象にならないとされています。整体院の場合は、交通事故の患者さんの集客には取り組まず、事故にあった方には、まず医療機関の受診を勧めましょう。

ホームページに「交通事故」と書いてもいいですか?

院のホームページは原則として広告とはみなされないため、交通事故の施術の流れや手続きを説明することはできます。ただし、費用の過度な強調や誇大な表現は避けましょう。迷ったときは、院のある地域の保健所に確認しましょう。

交通事故の患者さんを集めるのに広告は使えますか?

検索広告やSNS広告で「交通事故」を打ち出すことはできません。お金を払って表示させる広告は、看板やチラシと同じく広告として扱われるからです。広告からホームページの交通事故のページへ直接つなぐ使い方は、ガイドラインに明記はありませんが、広告と判断されるおそれがあるため避けましょう。交通事故の患者さんの集客は、ホームページ、Googleマップ、今の患者さんとの信頼を中心に組み立てましょう。

「交通事故専門」と名乗ってもいいですか?

名乗れません。ガイドラインでは、「交通事故専門」は施術所の名称として広告できない例に挙げられており、「交通事故取扱い」の表示も広告できない例として示されています。ホームページでも「専門」という言葉は使わないようにしましょう。

交通事故の患者さんが来るまでにどのくらいかかりますか?

交通事故のページが検索で見つかるようになるまで、3〜6か月ほどが目安です。ただし、交通事故の患者さんは、ページが見つかるようになっても、毎月決まった数が来るものではありません。事故にあった人が検索したときに、いつでも見つかる状態を保ち続けましょう。

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柔道整復師歴3年、コンサルタント歴9年、93社を支援した代表が全案件を担当

柔道整復師免許
平成24年4月3日に柔道整復師免許を取得

クライアント事例|東京都足立区アスリートゴリラ鍼灸接骨院

クライアント事例|岩手県矢巾町がじゅまる整体院

代表の松澤は、柔道整復師(平成24年取得)として接骨院で3年間、施術の現場に立ちました。その後、マーケティング支援会社のコンサルタントとして9年間、93社の集客を支援し、年間延べ4,000件のコンテンツ制作を支援してきました。セミナーの登壇は30回以上です。施術の現場とマーケティングの両方を知る代表が、最初のご相談から支援の最後まで、直接担当します。

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07_AI順位別の推薦率

予約数_7月と8月

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Googleマップで「矢巾 整体院」と検索した画面。がじゅまる整体院が★4.6・口コミ37件で一覧の1番目に表示され、★4.9・口コミ177件の院より上にある

岩手県矢巾町の整体院は、口コミ37件で、口コミが177件の院を抑えて「矢巾 整体院」のGoogleマップで1番目に表示されています。近隣7エリアで上位に表示され、広告費0円で、新規集客は月30件以上です。

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