ChatGPTやGoogleのAIに、「〇〇市でおすすめの〇〇は?」と聞いたことはありますか。いま、お客さんの多くが、そうやってお店や会社を探し始めています。
では、同じ質問をAIにしたとき、あなたの会社の名前は出てくるでしょうか。
結論から言えば、AI検索対策とは、AIでお店や会社を探している人に、あなたの会社の名前を挙げてもらうための取り組みです。AIの答えの中で名前を挙げてもらえれば、それは、信頼できる人から紹介されるのと同じように、集客につながります。
私は約10年、93社の集客を支援し、いまはAIに選ばれる状態づくりまでを手がけています。支援した接骨院は、ChatGPTに症状ごとに院を探す質問をした94件のうち89件で、1番目に名前を挙げられ、同じ時期に新規の予約が約2.6倍に増えました。
今回は、「そもそもAI検索とは何か」というところから、AI検索に対応させるとはどういうことか、なぜそれが集客につながるのか、そして今日から何をすればいいのかを、専門用語をできるだけ使わずにお伝えします。
それでは、見ていきましょう。
そもそも、AI検索とは
まずは、AI検索とは何かを、ふだんの検索と比べながら整理します。
AI検索とは、AIに質問すると、調べて答えてくれる検索
AI検索とは、AIに質問をすると、AIがインターネットで調べて、その結果をまとめた答えを返してくれる検索のことです。

代表的なのは、ChatGPT、Gemini、GoogleのAI(検索結果のいちばん上に出る「AIによる概要」や「AIモード」)、Perplexityなどです。どれも、話しかけるように質問すると、会話をするように答えてくれます。
これまでの検索との違いは、AIが選んでくれること
これまでの検索とAI検索のいちばんの違いは、比べて選ぶ作業を、AIがやってくれることです。

これまでの検索では、「〇〇市 工務店」と入力すると、ページの一覧が並び、自分で1つずつ開いて比べていました。AI検索では、AIがいくつものページを読み比べて、「おすすめは次の3社です。理由は…」と、選ぶところまで手伝ってくれます。お客さんは、AIが挙げた数社の中から選ぶようになります。
AIで調べる人は、2年で6倍以上に増えている
AIで調べものをする人は、ここ数年で急に増えています。

日本で生成AIを使ったことがある人は、2023年度の調査では9.1%でしたが、2025年度には58.8%と、2年で6倍以上になりました。業務で生成AIを使っている企業も、86.4%にのぼります(総務省「情報通信白書」)。お店を探す個人のお客さんも、取引先を探す企業の担当者も、AIで調べることが当たり前になりつつあります。
AI検索に対応させるとは、どういうことか
次に、「AI検索に対応させる」とはどういうことか、なぜそれが集客につながるのかを見ていきます。
AIの答えの中に、あなたの会社の名前が出るようにすること
AI検索に対応させるとは、お客さんがAIで依頼先や購入先を探したときに、その答えの中に、あなたの会社の名前が出るようにすることです。

ホームページを作れば検索で見つかる、という時代から、AIに知ってもらい、AIに紹介してもらう時代に変わりつつあります。AI検索対策は、そのための準備です。
AIに名前を挙げてもらうと、なぜ集客につながるのか
AIに名前を挙げてもらうことは、信頼できる人から「あの会社がいいよ」と紹介されるのと同じだからです。

AIは、名前を挙げるときに「創業20年で、施工実績が1,200件あります」のように、理由も一緒に伝えます。お客さんは、その理由を読んで納得したうえで、あなたの会社のホームページを見に来たり、電話をしたりします。何も知らない状態で広告を見るのとは違い、すでに興味を持った状態で来てくれるので、問い合わせや予約につながりやすいのです。
AIに名前が出ない会社は、比べる候補にすら入らない
反対に、AIの答えに名前が出なければ、お客さんが比べる候補にすら入れません。

AIが挙げるのは、多くても数社です。お客さんは、その数社の中から選ぶので、そこに入っていない会社は、どれほど良い仕事をしていても、知られないままになってしまいます。これまでの検索では2ページ目、3ページ目まで見る人もいましたが、AI検索では、名前が挙がらなければ、そこで終わりです。
AIは、どうやってあなたの会社を知るのか
AIは、インターネットに書かれていることを読んで、あなたの会社を知ります。

AIは、質問を受けると、ホームページや口コミ、紹介記事などを調べ、そこに書かれている実績や特徴、評判を比べて、答えを作ります。つまり、ホームページや口コミに、あなたの会社の良さが事実として書かれていなければ、AIはあなたの会社を選ぶ理由を見つけられません。AI検索対策とは、AIが選ぶ理由を見つけられるように、情報を整えることなのです。
専門家の間では、LLMO・AIO・GEOとも呼ばれる
AI検索対策は、専門家の間では、LLMO対策、AIO対策、GEO対策とも呼ばれています。呼び名は違っても、目指すものは同じです。もっと詳しく知りたくなったら、次の記事も読んでみてください。
| 知りたいこと | 読む記事 |
|---|---|
| AIに選ばれるための全体像と、やるべきことのすべて | LLMO対策とは |
| GoogleのAI(AIによる概要・AIモード)で選ばれる方法 | AIO対策とは |
| 何が効くのかを確かめた研究と、その実践 | GEO対策とは |
主なAI検索と、それぞれの特徴
ひと口にAI検索といっても、情報を集める仕組みは、AIごとに少しずつ違います。ここは少し専門的な話になるので、ホームページの管理を任せている会社の方と一緒に読むのもおすすめです。
AI検索は、それぞれ別の検索の仕組みを使っている
主なAI検索は、答えを作るときに、それぞれ別の検索の仕組みを使ってページを集めています。表の「読みに来るクローラー」は、ホームページを自動で読みに来るプログラムのことです。詳しくは、次の節で説明します。

| AI検索 | 使う検索の仕組み | 読みに来るクローラー | 対策の要点 |
|---|---|---|---|
| GoogleのAI(AIによる概要・AIモード) | Googleの検索 | Googlebot | GoogleのSEOが、そのまま土台になる |
| Gemini | Googleの検索 | Googlebot | GoogleのSEOが、そのまま土台になる |
| ChatGPT | OpenAI独自の検索 | OAI-SearchBot | OAI-SearchBotをブロックしない |
| Perplexity | Perplexity独自の検索 | PerplexityBot | PerplexityBotをブロックしない |
| Microsoft Copilot | Bingの検索 | Bingbot | Bingに登録されている状態にする |
GoogleのAIによる概要とAIモードは、Googleの検索に登録されたページを材料にしています(Google 検索セントラル)。ChatGPTは、OAI-SearchBotというクローラーで集めたページを使い、答えにページの内容を載せるには、このクローラーをブロックしないよう案内しています(OpenAI ヘルプセンター)。Perplexityも、検索結果に出るには、PerplexityBotを許可するよう勧めています(Perplexity)。
どのAIでも大切なのは、AIがホームページを読める状態にしておくこと
AIによって違うのは、どこから情報を集めるかだけです。どのAIでも共通して大切なのは、AIがあなたのホームページを読める状態にしておくことです。
AIや検索エンジンの会社は、「クローラー」と呼ばれるプログラムを動かしています。クローラーは、世界中のホームページを自動で見て回り、書かれている内容を持ち帰ります。お店の情報を集めて回る調査員のようなものです。AIは、クローラーが持ち帰った内容をもとに答えを作ります。

ホームページには、「robots.txt(ロボッツ・テキスト)」という、クローラーに向けた案内板のようなファイルが置かれています。ここに「このクローラーは読まないで」と書かれていると、そのAIはあなたのホームページを読めません。どれほど良いことを書いていても、AIはあなたの会社のことを知らないまま答えを作るので、名前が挙がることはありません。
ホームページを作った制作会社が、セキュリティのために、AIのクローラーをまとめて止めていることもあります。ホームページの制作や管理を任せている会社に、次の3つを聞いてみてください。
- 「robots.txtで、GoogleやChatGPT、PerplexityなどのAIのクローラーを止めていませんか?」
- 「大事なページが、Googleに登録(インデックス)されていますか?」(Google Search Consoleという無料のツールで確かめられます)
- 「Bingにも登録されていますか?」(自分でも、Bingで「site:自社のホームページのアドレス」と検索すると確かめられます)
この3つが整っていれば、どのAIにも、あなたのホームページの内容が届きます。AIごとに別々の対策を用意する必要はありません。
あなたの会社がAIでどう見えているか、調べてみる
AI検索対策の第一歩は、いま自社がAI検索でどう見えているかを、自分の目で確かめることです。今日から、次の5つの手順で調べてください。

1 狙う質問を10個決める
お客さんが依頼先や購入先を探すときにAIにしそうな質問を、10個書き出してください。「〇〇とは」のような知識を得たいだけの質問は、会社の名前が挙がらないので外します。
| 質問の型 | 例(工務店の場合) |
|---|---|
| 地域+おすすめ | 〇〇市でおすすめの工務店は? |
| 地域+条件 | 〇〇市で、平日の夜に相談できる工務店は? |
| 地域+対象 | 〇〇市で、共働き世帯におすすめの工務店は? |
| 地域+強み | 〇〇市で、施工実績が多い工務店はどこ? |
4つの型それぞれで2〜3個ずつ作ると、10個になります。質問の決め方は、LLMO対策とはのプロンプトリサーチの節で詳しく紹介しています。
2 4つのAIに、同じ質問をする
ChatGPT、Gemini、GoogleのAIモード、Perplexityの4つに、10個の質問をそのまま入力してください。
結果が自分の過去の使い方に左右されないように、ChatGPTは一時チャット(履歴を残さない会話)で、ほかのAIもログインしていない状態か、新しい会話で聞きましょう。地域を含む質問は、地域名を必ず入れて聞きます。
3 結果を表に記録する
表計算ソフトに、次の5つの列を作って記録してください。
| 質問 | AI | 自社が挙がったか | 何番目か | 理由として書かれた内容 |
|---|---|---|---|---|
| 〇〇市でおすすめの工務店は? | ChatGPT | 挙がった | 2番目 | 「施工実績1,200件」 |
| 〇〇市でおすすめの工務店は? | AIモード | 挙がらない | ― | (競合A社:「平日20時まで相談可」) |
10の質問×4つのAIで、40行になります。自社が1番目に挙がった数を数えれば、「1位推薦率」として、今の状態を数字でつかめます。
4 競合が、なぜ選ばれたかを読む
自社ではなく競合が挙がった質問では、AIが競合を推薦した理由を、そのまま書き写してください。
「創業30年」「平日20時まで相談できる」「施工事例を300件掲載」。AIが理由として挙げたのは、競合がウェブのどこかに書いている事実です。自社にも同じ、またはそれ以上の事実があるのに書いていないなら、書くべきことはそこにあります。
5 毎月、同じ質問で比べる
月に1回、同じ10個の質問を、同じ4つのAIに聞き、表に追記してください。AIの答えは日によって変わることがあるので、1回の結果で判断せず、月ごとの変化で見ます。
ページを書き直したら、その日付も表に残しておきましょう。書き直しのあと、1位推薦率がどう変わったかで、対策の効果を確かめられます。
AIに選ばれるために、やるべきこと
調べて分かった差を埋めるために、やるべきことは次のとおりです。
- マーケティングを設計する:どの質問で、誰に、何を理由に選ばれたいのかを決める
- 選ばれる根拠を、検証可能な事実で示す:競合が挙げられた理由に負けない事実を、数字で書く
- 一次情報を出す:自社にしか書けない事例、数字、お客様の声を載せる
- AIのクローラーが読める状態にする:この記事で紹介した3つの質問を、制作会社に確かめる
- サイテーション(評判)を増やす:口コミや、業界の媒体での紹介を増やす
- SEOの基本を固める:GoogleとBingの両方に登録された状態にする
それぞれの詳しい進め方と基準は、LLMO対策とはで紹介しています。
AI検索対策の成功事例
支援した東京都足立区の接骨院は、AIに症状ごとに院を探す質問をした188件のうち145件で、1番目に推薦されました。そして同じ時期に、月の新規予約は25件から64件へと、約2.6倍に増えました。

188件は、94の症状それぞれについて、ChatGPTとGoogleのAIモードの2つに院を探す質問をした結果です。特にChatGPTでは、94件のうち89件で1番目に挙げられています。たとえば「都内で最もスポーツ障害に強い接骨院はどこですか?」と聞くと、この院が1院だけ挙げられ、推薦の理由として、院長の経歴や施術の実績が並びます。

この院がやったことは、特別なことではありません。17年前に作ったホームページを作り直し、症状ごとのページに、施術の実績と院の事実を1つずつ書き続けました。広告費は0円です。AIがこの院を選ぶ理由を、ホームページの中に積み上げた結果です。
AI検索対策でよくいただく質問
最後に、AI検索対策についてよくいただく質問に答えます。
どのAI検索から対策すればいいですか?
まずは、GoogleのAI(AIによる概要・AIモード)とChatGPTの2つから始めてください。
GoogleのAIは、ふだんのGoogle検索の中に表示されるので、目にする人が最も多いAI検索です。ChatGPTは、単独のAIとして最も多く使われています。この2つで選ばれる状態をつくれば、同じ中身がほかのAIにも届きます。
AI検索の結果は、毎回同じですか?
同じとは限りません。
AIの答えは、聞くたびに言い回しや挙げる順番が変わることがあります。そのため、1回の結果ではなく、同じ質問を毎月聞いたときの変化で判断してください。
AI検索対策は、自社だけで取り組めますか?
見え方を調べることと、事実を書くことは、自社で取り組めます。
ただし、どの質問で、何を理由に選ばれるかというマーケティングの設計は、多くの事業を見てきた専門家と組むと、遠回りを減らせます。
AI検索対策なら、株式会社ネイクにお任せください

AI検索で選ばれる状態をつくりたいなら、ぜひ一度ご相談ください。この記事で紹介した調べ方で、いまの見え方を一緒に確かめるところから始めます。
ChatGPTで1位推薦率94.7%。94の症状のうち89件で1番目に推薦

支援した接骨院は、ChatGPTに症状ごとに院を探す質問をした94件のうち、89件で1番目に推薦されました。GoogleのAIモードとあわせた188件でも、1位推薦率は77.1%です。
推薦されるだけでなく、コンバージョンは月25件から64件へ約2.6倍に

AIに推薦されても、問い合わせや予約が増えなければ意味がありません。この接骨院では、同じ時期にコンバージョン(新規予約)が月25件から64件へと約2.6倍に増えました。
AI検索だけでなく、SEOからコンバージョンまでを一続きで支援
弊社は、AI検索対策だけを切り出して行うことはしません。AI検索の多くは、GoogleやBingの検索を土台にしているからです。SEO、AI検索、そして地域で選ばれる事業ならGoogleマップ(MEO)まで、事業の形と状況に合わせて必要な方法を選び、コンバージョンまでを一続きで設計します。
ご相談から最後まで、担当は代表1人

約10年、93社の集客を支援してきた代表の松澤が、最初のご相談から支援の最後まで直接担当します。ご相談は無料です。どんな段階のご相談でも、気軽にお声がけください。

