治療院が、ブログで月50名の新規を集客するために、何をすればいいのでしょうか?
最も重要なのは、ブログの品質を高めることです。
あるユーザーの困りごとを、その1記事で解決してしまうような、突出して価値あるコンテンツを作ることが不可欠です。
では、具体的にどのようなプランで進行すべきなのでしょうか?
今回は、月50名の新規予約をテーマに、その目標を達成するための集客プランを紹介します。
ここで紹介するプランに沿って良質なコンテンツを作成すれば、この数字を再現することはそんなに難しいものではありません。
私がこれまでに支援してきたクライアントは、軒並みこれらの数字を達成してきたからです。
騙されたと思ってぜひ実践してみてください。
それでは内容を見ていきましょう。
目次
月50名の新規予約=UU:50,000件×CVR:0.1%
これが月50名の新規予約を達成するための指標です。
それぞれ順に見ていきましょう。
※UU:ユニークユーザー数(固有のユーザーの人数を表す指標)
※CVR:コンバージョン率(Conversion Rateの略で予約などに至った転換率を表す指標)
月間5万ユーザーのアクセスが必要
月50名の新規予約を実現するなら、5万ユーザーを集めましょう。
なぜなら、これから紹介する集客プランに従えば、高い確率でコンバージョン率0.1%で着地するからです。
治療院においてはCVRを0.1%で考えるのが妥当
私がこれまでにブログ運営を支援してきた経験では、CVRが0.05%程度が相場でした。
ところが、「治療院」という前提で話を進める以上は、コンバージョン率はそれよりも高まります。
なぜなら、0.05%という数字は、場合によっては1億円規模の高単価商材のコンバージョンを含む数字だからです。
それに対して治療院は、数千円、数万円の低単価商材を扱います。
となると、相場より高いコンバージョン率、つまり0.1%程度を基準に考えても、現実と大きく乖離することはありません。実際、治療院やそれに類似する低単価商材では、0.1%程度で着地することが多かったからです。
次からは、5万人のアクセスを集め、CVRを0.1%で着地させるための実践的プランを紹介します。
治療院がブログで月50名の新規予約を獲得するための集客プラン
1、まずは84記事の公開を目標にする
まずは84記事の公開を達成しましょう。
なぜなら、私が保有しているデータにおける1記事あたりの平均UU数は600であり、84記事を公開すれば、ユーザー数5万を超える計算になるからです。
多いに越したことはありませんが、最低84記事は公開しましょう。
2、そのうちの17記事を重要記事として扱う
そのうち、17記事の重要記事として扱いましょう。この17記事を特別視するということです。
大抵の場合、上位20%の記事がコンバージョンの大部分を形成するからです。
ここではパレート分布(80:20の法則)に従って、上位20%の記事が、80%のコンバージョンを生むと考えてみましょう。
すると、以下の計算が成立します。
つまり、目標である月50件の新規来院のうち、40件の新規来院は上位20%の「17記事」にかかっているのです。
この17記事をいかに選定し、いかに品質を高めていくのかが鍵を握っています。
※この計算は机上の空論ではありません。実際に私が多くのクライアントの支援を通じて、パレート分布に従った結果を多く目にしてきたからです。80:20になることはそこまで多くありませんが、70:30、75:25あたりで着地することは非常に多いです。
3、キーワードを100〜200件リストアップする
目標設定が完了したら、キーワードを選定しましょう。目安は100〜200件です。
この段階でキーワードをリストアップしておけば、この後のステップにスムーズに移行できます。
面倒と思うかもしれませんが、集客目標を達成するためには欠かせないステップです。以下の手順で進めてください。
- 関連するキーワードを抽出する
- 複合ワードを抽出する
- 検索ボリュームを抽出する
- 検索ボリュームが存在するキーワードを選定する
- キーワードの重複を排除する
- コンバージョンに近いキーワードを選定する
- 自院の強みを活かせるキーワードを選定する
- 競合性が低いキーワードを選定する
- キーワードに優先順位を付ける
詳細は「治療院がSEO上位表示を独占するための22の手順」で紹介している「キーワード選定」の章を参考にしてください。
一旦この時点では、優先順位のNo.1〜No.84が、今回の集客プランの対象と考えられます。
4、重要キーワードをリストアップする
優先順位を付け終えたはずですが、実はまだ足りません。
それとは別に重要キーワードをリストアップする必要があります。重要キーワードがNo.85以降に含まれている可能性があるため、キーワードリストを再構成する必要があります。
優先度と重要度は、似ているようで全く異なります。
優先順位は文字通り、優先する順番のことです。重要ではないけど、取り組みやすいキーワードが優先されることもあります。
重要なキーワードとは、前述した上位20%(つまり約17記事)に該当するキーワードです。
要するに、完全にコンバージョンに意識を傾けたキーワードを選定しなければいけません。
それを漏れなく84のキーワードリストに組み込みましょう。
| コンバージョン率が低い | コンバージョン率が高い | |
| ユーザー数が多い | ー | ◎(最もコンバージョン数が多い領域) |
| ユーザー数が少ない | ー | ー |
この四象限のうち、右上の領域がそれに該当します。
他の領域を選んでもあまり意味がありません。コンバージョン数が担保されないからです。
以下のポイントに沿って、右上に該当する重要キーワードを選定しましょう。
- 競合性:高い
- 入札単価:高い
それぞれキーワードプランナーで確認できます。

全てのキーワードを並べて、相対的にこれらの指標が高いキーワードは、コンバージョンに近いと考えてほとんど間違いありません。
あとは目視でジャッジするしかありません。
そのキーワードで検索するユーザーのニーズを考え、コンバージョンの見込みが高いと判断されたキーワードを、重要キーワードとして選定しましょう。
例えば、「腰痛 治し方」よりも「○○市 腰痛 整体」の方がコンバージョンに近いと判断できます。その考え方で重要キーワードをリストアップします。
5、スケジュールに落とし込む
手元には、84のキーワードリストと、17の重要キーワードリストが揃っているはずです。
改めてキーワードリストを再構成し、スケジュールに落とし込んでいきましょう。例えば以下のようなイメージです。
| No. | キーワード | 記事タイプ | 公開日 |
| 1 | 腰痛 原因 | 通常 | 2026年4月3日 |
| 2 | 腰痛 ストレッチ | 通常 | 2026年4月6日 |
| 3 | ○○市 腰痛 整体 | 重要 | 2026年4月9日 |
| 4 | 腰痛 治し方 | 通常 | 2026年4月15日 |
| 5 | ○○市 肩こり 整体 | 重要 | 2026年4月19日 |
これをNo.84まで続け、必ずその中に17記事分の重要キーワードを含めてください。
また、一定のアクセスが集まるまで、3ヶ月かかると考えましょう。3ヶ月経過した翌月に、十分なアクセスが集まり始める計算です。
つまり、もし6月に目標達成したいなら、全ての記事を2月末には書き終える必要があります。その基準でスケジュールに落とし込みましょう。
6、ブログ記事の品質を高めていく
スケジュール通りに、ブログ記事を執筆していきましょう。
ただし、品質を突出して高めていく必要があります。品質が「並」以下の場合、何も意味がありません。
普通のブログ記事を書いても、ユーザーにとってほとんど価値がないからです。
繰り返しになりますが、特に重要キーワードの17記事分は、それ以上の品質にしていく必要があります。
この17記事の品質によって、40件の新規予約が生まれるどうか左右されるからです。
突出して価値ある、良質なコンテンツを作りましょう。
私は良質なコンテンツを、次のように定義しています。
自分の儲けのためではなくユーザーに焦点を当てましょう。
ユーザーが「自分が見たかったのはこのコンテンツだ!」と感動してしまうほどの品質に高めましょう。
詳細は、「治療院がSEO上位表示を独占するための22の手順」の「コンテンツ作成」で解説しています。
7、ソーシャルメディアでリリースする
最後にソーシャルメディアでリリースしましょう。
ブログ記事のリリースに向いているのは以下です。
- X(旧Twitter)
- Threads
ソーシャルメディアで拡散が生まれれば、Googleのクローラーが回遊し始め、アクセスが集まるスピードを早めてくれます。
もし、その他にも、メルマガやLINEなどのツールを使用されているのであれば、ブログ記事を配信してみましょう。それだけで予約が取れるケースもあるからです。
ブログ集客を加速するために並行して取り組むべきこと
1、ブログ集客の効果性を高めるホームページを持つこと
効果性を高めるホームページを用意しましょう。
なぜなら、ブログでの集客は、ブログ単体の品質で決まるわけではないからです。ブログの受け皿(ホームページ)が、合格点に達していることが大前提で、そのうえで良質なコンテンツを公開していかなければいけないのです。いくつかのチェックリストや指標がありますが、今回は一部の指標を例に説明します。
例えば、効果を左右する指標として、被リンクがあります。
被リンクとは、他のサイトから自らのサイトに送られるリンクのことです。ドメイン単位では参照ドメインと呼びます。
ホームページそのものの質や、ホームページの運用方法によって、被リンクの数が左右されます。
そして、被リンクの数が多く、質が高ければ、あなたのブログ記事には、早ければ数日でアクセスが集まるようになるのです。
以下は弊社のクライアントサイトの被リンク(参照ドメイン)の推移です。

実際にこのような推移を描くことができれば、ブログ記事のアクセスも順調に集まります。
今回目標としている月50名の新規予約も、現実味を帯びるでしょう。もしホームページそのものに問題があれば、いくらブログ記事を書いても、全くアクセスが集まらないかもしれません。
ホームページ制作のポイントは、「治療院がホームページ制作で成果を出すための281の行動リスト」にまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
2、予約システムを導入すること
予約を得るために、予約システムの導入を強くおすすめします。
予約システムを導入していないことによる機会損失が発生してしまうからです。
例えば、もしいまだに、以下のような予約フォームを使用しているなら、数多くの取りこぼしが発生しているはずです。
ユーザーにとって、入力するのに大変な手間やストレスがかかり、多くの離脱を生んでしまうからです。

予約システムは、安ければ月々5,000円前後で利用できます。
おすすめの予約システムをまとめていますので、「治療院におすすめの予約管理システム6選」を確認してみてください。
3、他のマーケティング施策も進行させること
他のマーケティング施策も進行させましょう。
なぜなら、予約を獲得するためには、複数のタッチポイントを用意する必要があるからです。ブログを閲覧→予約という一直線な行動を起こすユーザーはほとんどいないからです。これはGoogleの「バタラフライサーキット」の概念でも指摘されています。
たとえば、選択肢をかためてきているのに、なぜかまた新たな選択肢を広げようとする。あるいは、気晴らしに検索しているのに、そこで見知った商品を突然ためらいもなく買ってしまうなど、例をあげると枚挙にいとまがありません。
引用:「さぐる」「かためる」を蝶のように行き来するバタフライ・サーキットとはなにか:バタフライ・サーキットと 8 つの動機
米国のマーケティング支援会社 Focus Digital の報告では、1回の購入あたりの平均タッチポイント数は28.87回とされています。
その中で、商材の価格によっても、そのタッチポイント数が異なることを示しています。
価格が低ければ必要なタッチポイント数は少なく、価格が高ければ必要なタッチポイント数は多くなります。治療院においては、図の上段が該当することでしょう。となると、6.89回のタッチポイントが必要となります。

引用:Average Touchpoints per Purchase by Industry – 2025 Report(Focus Digital)
ホームページ、看板、広告、メルマガ、LINE、SNSなど、今ではマーケティングの手法(タッチポイントの種類)が多様化しています。
これらの手法を以下に組み合わせて、最適なユーザー体験を構築していくかが、ブログ集客の効果性を高めるためのポイントです。
コンテンツの力で月50名の新規予約を獲得しよう
今回紹介した集客プランに従って、良質なコンテンツを発信していってください。
私が多くのプロジェクトの支援を通じて、実際に効果を実証してきた方法だからです。
きっと、こんなに簡単に集客できるのか!と驚かれるはずです。
